映画「キングダム」は現時点で累計発行部数7000万部を超える人気漫画が原作となっています。
中国の春秋戦国時代を舞台に兵士がぶつかり合う激しい戦いを描いています。
映像化は難しいと言われていましたが、俳優陣の徹底した役作りや迫力ある殺陣のシーンなど、原作のイメージを崩さないようにしっかりと作りこまれていました。
今回はそんな迫力ある戦いが繰り広げられた映画「キングダム」の舞台・陝西省西安市、ロケ地として使われた浙江省寧波市のスポットを一緒に巡っていきます!
『あらすじ』
舞台は中国春秋戦国時代。孤児で奴隷の少年・信と漂は、天下の大将軍になる夢を叶えるために毎日剣術の稽古に打ち込んでいた。
そんなある日、秦国王に使える大臣・昌分君が現れ、漂を王宮へ仕えさせたいと言い、漂は信に送り出されて王宮へ向かった。
しかし、ある晩、漂は瀕死の状態で信の元へ戻ってくる。信は漂から地図を受け取り、目的の場所へと向かった。すると、そこには死んだはずの漂が待っていた。
それは漂ではなく、秦王・嬴政であり、漂は替え玉として死んだことを信は知る。
嬴政は弟・成蟜の反乱によって命を狙われていた。その話を聞き、信は嬴政について行き、王座奪還を目指す戦いへと向かっていく・・・。
『主な出演者』
監督:佐藤信介
キャスト: 山﨑賢人(信)、吉沢亮(漂/嬴政:二役)、長澤まさみ(楊端和)、橋本環奈(河了貂=てん)、本郷奏多(成蟜)、石橋蓮司(竭氏)、加藤雅也(肆氏)、宇梶剛士(魏興)、高島政宏(昌文君)、満島真之介(壁)、要潤(騰)、大沢たかお(王騎)、ほか
この映画には豪華俳優陣が出演していますが、驚くべきは俳優たちの徹底した役作りです。
主人公・信を演じた山崎賢人は約10キロも減量して撮影に臨んだそうです。
「動かす筋肉以外は落ちていって、信の体に近づけたかな」と語っています。
また、漂と嬴政の二役を演じた吉沢亮は、同じ顔の二つの役を目力の強さで演じ分けるようにしたそうです。
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『映画の舞台・ロケ地』
この映画では舞台となっている中国でもロケが行われました。
今回はロケ地となった中国・浙江省寧波市と、舞台である陝西省西安市のスポットをそれぞれ紹介します。
象山影視城
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クライマックスの咸陽宮での戦闘シーンに利用されました。
このシーンでは4日間にわたってスタッフ約700人、エキストラが総勢1万人も参加するという大規模なものだったそうです。
浙江省寧波市にある象山影視城は中国の映画村で、歴史時代劇用の街並みや建造物のセットが設置されています。
撮影として使用されることが多いですが、一般向けの観光地としても公開されており、入場料は150元(約2400円)です。
函谷関
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嬴政が治める国・秦の国門がこの函谷関です。原作「キングダム」では秦VS五ヶ国連合の戦いで攻防戦が繰り広げられています。
函谷関は春秋戦国時代と前漢時代の二つあり、春秋戦国時代のものは旧函谷関と呼ばれています。
旧函谷関は三層の高楼を有する建築物で、高さは66メートルあったそうです。
しかし、後に破壊され、約2000年後の1992年に復元されました。
陝西省西安市にある函谷関の入場料は80元(約1300円)で、復元された函谷関以外にも、巨大な老子像などが設置されています。
『周りの観光スポットやツアー』
舞台となった西安市、ロケ地のある寧波市にはまだまだオススメのスポットがたくさんあるので、いくつか紹介します♪
南塘老街
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寧波市の八大歴史街区の一つとなっているのがこのスポットです。
水路に沿って軽食店や土産物屋が立ち並んでおり、リノベーションされた古民家が歴史ある雰囲気を漂わせています。
ワンタンや湯団(もち米の粉で作る団子)、牛肉麺など、様々なグルメを楽しむことができます。
天童禅寺
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寧波市にある禅宗の寺院です。太白山のふもとに位置しており、静かで落ち着いた場所です。
日本曹洞宗の祖である道元がこの寺院で修行を積み、その後福井県で永平寺を開きました。
また、水墨画で有名な画家の雪舟もこの寺の首座を務めたことがあり、道元のほかにも日本から多くの禅僧が修行のために訪れていたそうです。
西安城壁
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西安市の中心部をぐるっと取り囲む城壁です。
市街拡張のために多くの地域で歴史的な城壁は取り壊されてきましたが、西安市には一周分の城壁が今でも残されています。
全長14キロメートルもあり、レンタサイクルを利用して城壁を一周することもできます。
西安市内の風景をのんびりと眺めるのに適したスポットとなっています。入場料は54元(約850円)です。
兵馬俑
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多くの人が知る西安市の有名スポットです。
兵馬俑とは兵士や馬をかたどったもので、死者を埋葬する際に副葬されました。
秦始皇兵馬俑博物館には約8000体もの陶俑が展示されており、兵士の表情は全て異なるもので、当時の人々の技術の高さがうかがえます。
兵馬俑を上から見下ろす通路が設置されており、様々な角度からじっくりと鑑賞できるようになっています。
入場料は大人120元(約1900円)、子供60元(約950円)です。
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『現地の食べ物・おみやげ』
ビャンビャン麺
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西安市のグルメとして有名な麺料理です。
「ビャン」という漢字は画数が非常に多く、中国人でも書けないと言われるほどです。
麺は2-3センチ幅の平たいもので、食感はうどんに似ています。
麺の上に刻んだ唐辛子やネギをかけるのが一般的で、酸味と辛さのあるスープが癖になる一品です。
トマトと卵の炒め物や羊肉などの具材が入っています。
白蟹炒年糕
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寧波市で食べられるオススメグルメです。
この料理はワタリガニと年糕(お餅)を炒めた豪快な一品です。
ワタリガニは寧波市の名産品で、旬を迎える季節にはワタリガニ祭りが開催されているようです。
カニの赤い甲羅と白い餅の色彩の対比が見た目にも美しいです。
カニの肉とミソの旨味が餅にうまく絡み、味わい深い一品となっています。
『交通機関』
寧波市へは飛行機と高速鉄道を乗り継いで行くことができます。
関西国際空港から杭州蕭山国際空港への直行便があり、約3時間半のフライトとなります。そこから杭州東駅で高速鉄道に乗り換え、1時間で寧波駅に到着します。
西安市へは飛行機で行くことができます。
成田空港から北京や上海などの空港を経由し、約9時間で西安咸陽国際空港に到着します。直行便なら5時間ほどの距離ですが、現在は経由便しか見つかりませんでした。
空港から市内への移動は空港バスや地下鉄が便利です。
『オススメのホテル・航空チケット』
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『まとめ』
今回は映画「キングダム」の舞台である西安市とロケ地となった寧波市のスポットを紹介しました。
古代中国の戦乱を物語る場所が中国の各地に残されています。
近年IT分野を中心に目覚ましい発展を遂げている中国ですが、その悠久の歴史を感じられる名所を巡ってみるのも面白いです。
中国には数えきれないほどのおいしいグルメもあるので、中国での聖地巡礼をしながら各地のグルメを堪能するのもオススメです!
written by kimu
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