映画「君の名は。」の舞台、岐阜と長野の美しさを堪能

アニメ

新海誠監督の映画「君の名は。」は、2016年に公開され、新海監督のアニメーション界での地位を確固たるものにした作品です。映画のロケ地や舞台をめぐる旅行のスタイル、いわゆる「聖地巡礼」を定着させたアニメーションとしても注目を集めました。

映画中で描かれた数々の風景は、実物と遜色ないほど美しく、目を奪われた人も多いことでしょう。今回はその舞台である岐阜と長野の両県の魅力をたっぷりとお伝えします!

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あらすじ

東京で暮らす立花瀧と、田舎で暮らす宮水三葉。二人は夢の中でお互いが入れ替わっていることが気づく。2人は戸惑いつつ、互いの生活を体験していく。

入れ替わりは夢だと思っていた2人だが、ノートに書いた覚えのない文字があったり、友達や家族から全く記憶にない出来事を聞かされるうちに、本当に体が入れ替わっていると確信する。

しかし、ある日を境に入れ替わりが起こらなくなってしまい、不思議に思う2人。2人は入れ替わったときの記憶を頼りに、それぞれが生活する場所を訪れるのだが…?

主な出演者

監督:新海誠

声優:
神木隆之介(立花瀧)
上白石萌音(宮水三葉)
長澤まさみ(奥寺ミキ)
市原悦子(一葉/祖母)
成田凌(勅使河原克彦)
悠木碧(名取早耶香)
島崎信長(藤井司)ほか

入れ替わり、タイムスリップ、都会と田舎のギャップ、ラブストーリー。

それぞれの要素はどの作品にも見られるありきたりなものですが、それらがうまく掛け合わされ、唯一無二の上質な作品に仕上げられています。まるで本物そっくりな美しいアニメーションも多くの人たちの心つかみました。

岐阜と長野の「君の名は。」聖地巡礼

今回はヒロインの三葉が生活していた岐阜県と長野県から、3ヶ所を選んで紹介していきます!

飛騨古川駅

主人公の瀧が、三葉に会いに行くときに使った駅がここです。

味わいのある外観の駅舎が特徴で、1~3番線からは富山方面と高山・下呂方面の2種類の列車が発着しています。

映画のシーンでは2番線に列車が停車しているところが描かれていましたが、この光景を見られるのは午前9時57分頃の1日1本のみとなっているので、かなり貴重です。あらかじめ時間に余裕を持って駅に行くことをオススメします。

飛騨市図書館

瀧たちが三葉の住む糸守町について調べるために立ち寄ったのがこの図書館です。

飛騨市役所本庁舎に隣接しており、多目的ホールや会議室などの設備もあり、多くの市民の交流の場となっています。

開館時間は基本9時から19時で、日曜日のみ9時から17時です。休館日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、最終金曜日、年末年始となっています。写真撮影は禁止されておらず、受付で許可をもらえば、「利用者の顔が識別できないよう撮影する」という条件で撮影可能となっています。

諏訪湖

長野県諏訪市にある諏訪湖。三葉たちが住む糸守町にある糸守湖のモデルとされています。湖一周の距離は約16キロで、長野県最大の湖として知られています。

周囲には散歩道も整備されており、いい天気の日には湖を眺めながら、のんびりと散歩を楽しむことができます。諏訪湖の近くには立石公園があり、そこから諏訪湖を一望できるので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

夏には観光協会主催の湖岸花火が頻繁に行われます。砂浜に旅館の浴衣で出てきた観光客は、思い思いに大迫力の花火を楽しみます。

花火の間も遊覧船が出ており、船上から頭上に上がる花火を見ることもできます。これもすごい迫力ですよ!



東京の「君の名は。」聖地巡礼

瀧の東京での生活は都心そのもの。映画には東京で目にする建築物がたくさん登場します。たとえば信濃町駅から見えるDocomoタワーや、新宿警察署から見た新宿交差点などです。ここでは、瀧(と三葉)の体験を彩った、あまり知られていない場所をご紹介します。

カフェ ラ・ボエム

「君の名は。」で瀧がバイトをしていた美しいレストラン「カフェ ラ・ボエム」は、実在します。新宿駅から歩いてすぐに広がる新宿御苑の向かいにあり、手ごろな価格でディナーやランチを楽しめる人気のお店です。

エレガントなバー、タイル張りの床、高い天井など、インテリアの雰囲気には思わずうっとり。店内には利用しやすいテーブル席のほか、大人数で利用できるブースも用意されています。メニューは主にパスタで、美味、かつ価格もリーズナブルです。

国立新美術館と「サロン・ド・THE・ロンド」

国立新美術館は、瀧がかわいい先輩とデートをした舞台です。ぜひ立ち寄ってほしい東京の新名所、とてもユニークなデートスポットです。

2021年9月まで開催される「日本のファッション」展など、常に魅力的な特別展示が行われています。公式サイトで事前にどんな企画展をやっているかをチェックして。

美術館のレストラン「サロン・ド・テ・ロンド(Salon de THE Rond)」は、まるで自分が浮いているかのような錯覚に陥ります…!?

じつは逆円錐の上に建てられたレストランなのです。ペストリーで有名ですが、展覧会に合わせてメニューを変えることも多いようです。


須賀神社の階段

三葉と瀧が最後に階段で出会うシーンは印象に残りますよね。これは四ツ谷駅近くの須賀神社に続く階段が舞台です。赤い手すりが目印ですから、友達と一緒にお気に入りのシーンを再現してみてください。

須賀神社は、とても静かで落ち着いた雰囲気の神社なので、立ち止まって一息つくのに最適。四ツ谷の守護神とされており、地域にとって非常に重要な神社だそうです。



周りの観光スポットやツアー

舞台となった飛騨高山、諏訪市の観光スポットを紹介していきます。自然豊かで静けさのある観光スポットで心落ち着かせることができます。

飛騨高山の街並み

飛騨高山は「飛騨の小京都」とも呼ばれており、国内外から多くの観光客が訪れる城下町です。JR高山駅から徒歩約10分。

江戸時代末期から明治時代中期にかけて建てられた屋敷が立ち並んでおり、古き良き景観を堪能できる場所となっています。風情ある街並みを見ながら、買い物も楽しめる便利な場所となっています。

飛騨エリアの観光は夏も楽しめますが、冬の雪景色がとくに人気のエリアです。

日本酒を試飲できる酒蔵、みそ汁を試飲できる味噌蔵、かわいらしい小物が売られている土産物屋など、さまざまな店舗がそろっています。

飛騨の里

飛騨の里は、飛騨における昔の農村の暮らし、季節ごとの行事などを再現した施設です。

合掌造りなど、茅葺きの民家が復元されています。さまざまな日本建築の外観を見たり、内部の様子を見学できます。そのほか、わら細工や刺し子細工などの実演も行っており、飛騨の伝統工芸を学ぶことができます。

夜にはそれぞれの民家がライトアップされ、幻想的な風景で楽しませてくれます。冬はとくに人気の季節です。

高山駅から周遊バス「さるぼぼバス」に乗り、バス停「飛騨の里」すぐそば。高山駅からはバスで約30分。



上諏訪温泉

上諏訪温泉は全国屈指の湯量を誇る温泉で、諏訪湖が一望できる場所に位置しています。

片倉館「千人風呂」

目印となっている「片倉館」という温泉施設には、一度に100人が入れるといわれている深さ約1.1メートルの「千人風呂」があります。この風呂の底には玉砂利が敷き詰められており、足裏を刺激することで、温泉の効能とともに体に良い作用をもたらしてくれます。

片倉館は日本の産業革命を支えた女工のための福利厚生施設でした。日本がまだ豊かではない時代、従業員全員をお風呂に入れてあげたい、という経営者のアイディアで作られたそうです。

諏訪湖間欠泉センター

諏訪湖間欠泉センターでは約1時間半おきに間欠泉が吹き上げ、その豪快な景色を楽しめます。

間欠泉が噴出するまでの待ち時間に、温泉を利用した温泉卵作りも行っています。



現地の食べ物・おみやげ

ここでは舞台となった飛騨高山、諏訪市のグルメをそれぞれ紹介しましょう♪

飛騨牛

飛騨高山のグルメといえば、まず思い浮かべるのが飛騨牛です。薄いピンク色で霜降りが多いのが特徴で、食感はとても柔らかく、旨味をたくさん含んだ甘味を楽しめます。

御食事処 坂口屋

オススメのお店は「御食事処 坂口屋」です。

明治40年代創業の宿屋だったため、昔ながらの風情ある外観・内装を残しています。まるで明治時代にタイムスリップした気分を味わいながら、飛騨牛などの郷土料理を堪能することができます。

鹿肉料理

意外と知られていませんが、長野県では他県では珍しい鹿肉料理を食べることができます。

飲食処ばんや

飲食処ばんやは様々な郷土料理を味わえます。オススメなのが「馬・鹿セット」です。名物の鹿肉とあわせて馬肉も楽しめる一品となっています。

和風で落ち着いたたたずまい。カウンター席やテーブル席が多くあり、一人、カップル、家族連れなどの様々な状況に対応しています。

「淵之坊」の精進料理

長野は仏教寺院が多いことで有名です。とくに善光寺下駅周辺には、善光寺参りをする人のためにたくさんの宿坊があり、美味しい精進料理店が食べられます。ベジタリアンの人にとって最高のごちそうです!

なかでも有名なのは「淵之坊」。

 

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ベジタリアンメニューの「精進料理」がこんなに美味しいなんて…!という感想をもらす人が続出だそうです。宿坊ですので、宿泊も可能です。



交通機関

飛騨高山も諏訪市も、電車とバスを利用して移動するのが便利です。

飛騨高山

飛騨高山へは電車とバスが便利です。JR高山駅からは「さるぼぼバス」や「まちなみバス」などの周遊バスも運行しているので、観光スポットを巡ることができます。

諏訪市

諏訪市も電車とバスが便利なエリアです。市内のほとんどの観光スポットにはバスで行けます。

諏訪湖を堪能したい方には、遊覧船「諏訪湖観光汽船」がオススメです。JR上諏訪駅から徒歩約8分のところに乗り場があります。大きな諏訪湖を一周約30分で周遊しており、湖上からの美しい景色のほか、天気がよければ富士山を見ることもできます。

まとめ

この映画の聖地巡礼はメディアを通して大変有名になりましたが、舞台となった飛騨高山と諏訪市にはこんなにも多くの魅力があります。歴史ある街並みや自然豊かな風景を楽しめるスポットが満載です!映画に出てきたシーンの舞台を巡りながら、飛騨高山と諏訪市の魅力あるスポットにもぜひ足を運んでみてください。

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