最近は暑さも落ち着いて、すっかり秋めいてきましたね。
人肌恋しい秋の夜長に、映画鑑賞はいかがですか?
本日は、パリの繁華街モンマルトルが舞台の映画「アメリ」をご紹介します。
モンマルトルは19世紀以降、フランス国内外の有名画家が集った街。そんな街で働くアメリの空想の世界には、想像力を刺激されるかも!?
ちょっとディープなパリの街へ、あなたも訪れてみませんか?
『あらすじ』
パリ・モンマルトルのカフェで働くアメリ。
想像力豊かな女の子だけど、人との交流はちょっと苦手…。
そんな彼女はあることをきっかけに、他人の幸福を手伝うことに喜びを感じるようになります。それ以降、アメリは周りの人たちの人生にお節介を焼く様になりますが、彼女自身の事は後回しにしてばかり。
ある日、アメリは街で出会った青年・ニノに一目惚れしまうのですが、人見知りな彼女は勇気を出して声をかけることができません。
彼女の恋は果たして実るのでしょうか…。
お茶目な要素たっぷりのラブストーリーに仕立て上げられているこの映画。
人に気づかれないよう、アメリが悪戯心あふれる方法で周りの人を幸せにさせるのがとても微笑ましいです。
ニノの気を引くためにも遠回しな手段で悪戦苦闘するのですが、なかなか声をかけないアメリにはちょっとヤキモキしちゃいます。
きっと、初恋ってこんな感じだったんだろうな…と思わず心の中で応援してしまうかも。
普通の恋愛映画には飽きてしまった…という人におすすめしたい作品です。
『主な出演者』
出演者: オドレイ・トトゥ(アメリ・プーラン)、マチュー・カソヴィッツ(ニノ・カンカンポワ)、セルジュ・マーリン(レイモン)、ジャメル・ドゥブーズ(リュシアン )、 ヨランド・モロー(マドレーヌ)、クレア・モーリア(シュザンヌ)、ドミニク・ピノン(ジョゼフ)ほか
フランス国内外で映画が大ヒットしたことにより、主演を演じたオドレイ・トトゥの名も世界に知れ渡ることになりました。
彼女は、同じフランスを舞台とした「ダ・ヴィンチ・コード」など、ハリウッド作品にも出演しています。
『映画の舞台・ロケ地』
舞台となったパリ・モンマルトルの丘は、下町情緒あふれる街。ここには、映画のロケ地となったカフェや歴史的建造物が数多くあります。
丘を登る坂や階段も多く、登りながらパリの街を見下ろすこともできますよ。
カフェ・デ・ドゥー・ムーラン
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アメリの働いていたカフェは、街中にある本物のカフェとして現在も営業しています。
店内には映画のポスターが飾られており、映画公開から20年近く経つ今も観光客の足が絶えることはありません。
カフェの名前「ドゥー・ムーラン」は「二つの風車」の意味。モンマルトル地区には有名な風車が二つあり、それに因んだ名前だそうです。
この映画の監督、ジャン=ピエール・ジュネ氏も、よくこのカフェを訪れるそうですよ!
さて、カフェの名前に現れる「二つの風車」。この記事の別の箇所でそれぞれ紹介していますので、気になった方はぜひ最後まで読んでみてくださいね♪
サン・マルタン運河
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フランスを代表するセーヌ川へと注ぐこちらの運河では、アメリの石投げシーンが撮影されました。
アメリが実際に立っていた橋は、残念ながら管理施設のため立ち入りできないようです。
代わりに訪れる人が多いのが、運河の途中にあるアーチ状の橋。
その名も「アメリ橋」!
主人公の名前と同じことから、この橋の前で記念撮影する人も多いみたいです。
周辺も長閑な街並みが続いていて、散歩にぴったりのスポット。
運河を渡るクルーズ船も運行しているので、ゆったり観光したい方はこちらもどうぞ。
サクレクール寺院
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丘の頂上にそびえ立つこの教会は、アメリが想い人・ニノを呼び出すシーンで登場しました。
美しい白亜の聖堂の中には、なんと無料で入ることができます。
丘の上まではちょっと歩けないかも…という方、ご心配なく。
モンマルトルの丘を登るケーブルカー(フニクレール)で寺院のある頂上まで登れます!
『周りの観光スポットやツアー』
モンマルトルは、過去にピカソやゴッホ、ルノワールなどの有名な芸術家たちが暮らした街でもあります。
ロケ地を楽しんだ後は、パリの芸術や文化を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ここでは、そんな観光地を紹介していきます!
ムーラン・ルージュ
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モンマルトルにある有名なキャバレー「ムーラン・ルージュ」。
店の名前にもなっている「赤い風車」が目印になっています。名前だけでも聞いたことある人は多いのでは?
先ほどご紹介したカフェの名前の由来となった風車の一つが、ここの風車なんですって!
数々の有名人たちに愛されたナイトショーは一見の価値あり!
パリ屈指のエンターテイメントで夜を明かしてみるのも、良いかもしれませんね。
日本語サイトからの予約もできるので安心です!
オルセー美術館
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芸術の街・パリにはルーブル美術館を始めとしたミュージアムもたくさんありますが、フランス・印象派の絵画を見るならオルセー美術館がおすすめ!
さて、ここでぜひ見て欲しい絵画がこちら。
ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」です。
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え、ムーラン?
そうです。モンマルトルの有名な風車の二つ目がこちら。
この絵画の舞台となっているダンスホールにある風車だったんです。
風車は描かれていませんが、絵画からはダンスホールの当時の賑わいが見て取れますね。
他にもゴッホやミレーなど、フランスで多く活動した画家たちの名画が展示されており、
2時間ほどで主要な絵を見て回ることができます。
美術館自体も、100年以上前に建設された駅舎を利用した歴史ある美しい建築です。
外からの景色も楽しんでください!
アクセス…高速鉄道Gare du Musée d’Orsayすぐ メトロ12番線 ソルフェリノ Solferino駅 徒歩5分
営業時間…[火・水・金-日]9:30-18:00 [木]9:30-21:45
定休日…月曜日, 5月1日, 12月25日
予算…一般 14ユーロ、18歳未満 無料
追記:
ムーラン・ド・ラ・ギャレットは現在、レストランとして営業中しています。
風車は今も健在なので、ぜひ探してみてください!
オペラ座
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「オペラ座の怪人」でよく知られた、オペラ・バレエが上演される歌劇場です。
その中は、宮殿と見間違うほどの豪華絢爛なホワイエや観客席。観劇する前に建物の美しさに圧倒されそう…。
公演のない日は、事前予約をすることで内部の見学をすることができます。
専門ガイドの付いたガイドツアーもありますが、こちらは英語・フランス語のみの解説になっています。セルフガイドツアーと呼ばれる自由見学のコースも用意されているので、こちらの方がおすすめです。
もちろん、観たい演目がある方は公演のチケットを予約しておいてもいいでしょう。良い席ほど値段は高くなりますが、席によってはお得な値段で購入することもできますよ!
アクセス…メトロ3・7・8番線 Opéra駅、RER A線 Auber駅
営業時間…10:00~16:30(7月中旬~9月中旬は18時まで) ※見学のみ
予算…一般 14ユーロ、12歳〜25歳 10ユーロ、12歳以下 無料
備考…公式サイト(英語) 公演中の演目が確認できます
『現地の食べ物・おみやげ』
フランスは芸術のみにあらず、美食の国としても有名ですね。現地へ行ったら美味しいものは絶対に外せません!
ここでは、映画にちなんだお菓子やおすすめのお土産などを紹介します。
クレームブリュレ
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アメリの大好物「クレームブリュレ」を、ロケ地としてご紹介した
「カフェ・デ・ドゥー・ムーラン」でいただくことができます。
フランス発祥のスイーツ、クレームブリュレ。
パリパリのカラメルをスプーンで割れば、アメリの様に甘酸っぱい気分になれるかも!?
本場の味を、こちらのカフェで味わってみてください!
アクセス…Abbesses 12番線 または Blanche 2番線
営業時間…7:00〜翌2:00
休日…なし
Bouillon Chartier(ブイヨン・シャルティエ)
三大料理の一つでもあるフランス料理、食べてみたいけどお財布がちょっと…という方は結構多いはず。
こちらのお店はリーズナブルな価格でフランス料理が食べられる、現地の人にも人気の老舗料理店です。
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何よりも嬉しいのが、予約を取らなくても入店できること!
大衆食堂のような雰囲気なので、カジュアルな服装でOKなんです!
フランスの味を気軽に味わうことができそうですね。
予約制度がない分、週末の夜は大変混雑します。開店時間ごろにお店へ行くと並ばずに入店できますよ。
営業時間…毎日11時30分~22時
Boissier(ボワシエ)
パリ旅行のお土産で買いたいのはやっぱりスイーツ!
お土産向けのお菓子なら、こちらの老舗菓子店「ボワシエ」へ立ち寄ってみましょう。
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ここボワシエの発祥と言われるマロングラッセや、花びら型のチョコレート、パステルカラーのボンボンキャンディなど、並べられたお菓子は色鮮やかな宝石のよう!
お菓子のパッケージも華やかなので、自分用にも買いたくなっちゃいますね♡
【バック通り店(7区)】77 rue du Bac 75007 Paris
【パッシー店(16区)】48 rue de Passy 75116 Paris
『交通機関』
パリ市内の公共交通機関はメトロ(地下鉄)やRER(高速鉄道)、バスが一般的です。これらを使いこなせば、街中の移動は問題ないでしょう。
旅行中に多くの移動が必要なら、フリーパス「Paris Visite」が便利です。連続する数日間、主要な交通機関が乗り放題になります。
なんとサクレクール寺院までのケーブルカーも、このフリーパスで乗車可能なんですよ!
2日程の短期間ならば、共通乗車券「Ticket t+(ティケプリュス)」もおすすめ。
こちらのチケットは回数券のような紙の切符で、メトロ・RER・バスのどれにでも乗車・乗り換えができます。
日本と違い、移動区間(ゾーン)によって料金が決まるシステムのパリは、
市街地付近ならどこで乗降しても均一料金!
乗車券をまとめ買いしておくと、移動もスムーズになりますよ。
観光場所や日程によって使い分けてみてください!
『オススメのホテル・航空チケット』
パリ行きの航空券が安くなるのは、主に4月と10月!
この時期はいずれもシーズンが落ち着くため、航空券が安く手に入ります。
1月や8月の長期休暇中や、3月の卒業旅行シーズンは、航空券は比較的高めになります。
パリ行きの航空券は、直行便の場合だと片道の最安値が4〜5万円台まで安くなるので、じっくり狙い目の時期を見極めましょう!
『まとめ』
今回は、映画「アメリ」の舞台・モンマルトルを中心に、パリのおすすめの見所を紹介しました。
絵画に音楽、料理…様々な角度から楽しめるのが、魅力的でしたね!
映画を見た後、あなたもきっとパリへ旅に出かけたくなるはず。
想像力あふれる芸術の街を、ぜひその目で確かめに行ってください♪
良い旅を!
written by 原町
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