アメリカのリズム&ブルース、ソウル歌手のベン・E・キング(1938年~2015年)は、そのたぐいまれな美しいバリトンの声で、今なお音楽の風景を華やかに彩り、成功を求める多くの若きアーティストたちの最高の目標となっています。
そんな彼の1961年の大ヒット曲「Stand By Me」。映画のタイトルともなったこの映画は1950年~1960年代の名曲とともに、少年たちの忘れられない旅を彩ります。
今回はそのロケ地となったオレゴン州リン郡の小さな町、ブランズビルについてご紹介します。
『あらすじ』
1959年オレゴン州の小さな町、文学少年ゴーディをはじめとする12歳の仲良し4人組は、行方不明になった少年が列車に撥ねられ死亡、遺体が野ざらしになっていると聞く。遺体を発見すればヒーローになれると、4人は不安と興奮を胸に道への旅に旅立つ。
立った二日間の冒険が、少年たちの心に忘れられない思い出を残すこととなる…
『主な出演者』
ゴーディ・ラチャンス:ウィル・ウィートン
ゴーディ(大人):リチャード・ドレイファス
クリス・チェンバーズ:リヴァー・フェニックス
テディ・ドチャンプ:コリー・フェルドマン
バーン・テシオ:ジェリー・オコンネル
エース・メリル:キーファー・サザーランド
ビリー・テシオ:ケイシー・シーマツコ
デニー・ラチャンス:ジョン・キューザック
チャーリー・ホーガン:ゲイリー・ライリー
アイボール・チェンバーズ:ブラッドリー・グレッグ
ビンス・デジャルダン:ジェイソン・オリヴァー
ゴーディの父:マーシャル・ベル
ゴーディの母:フランシス・リー・マッケイン
雑貨屋の主人:ブルース・カービー
マイロ・プレスマン:ウィリアム・ブロンダー
グランディ市長:スコット・ビーチ
DJボブ・コーミア:マット・ウィリアムズ
撮影中、ジェリー・オコンネルは近くで開催されていたイベントに出かけ、知らずに大麻入りのクッキーを口にてしまったそうです。
その結果、ハイな状態となってしまい、撮影どころではなく少なくともロケが一日延期になったそうです。
『映画の舞台・ロケ地』
映画の舞台はキャッスル・ロックという架空の町になりますが、この町はアメリカ合衆国オレゴン州リン郡のブラウンズヒルの町が舞台で、撮影も行われました。今でも町を訪れる人は少なくないそうです。
そのブラウンズヒルを紹介したいと思います。
ブルーポイント・ダイナーの裏口
写真は表通りです。実際の撮影は裏通りで行われました。
ゴーディとクリスが冒険に旅立つ前、クリスが父親の机からくすねた拳銃をコーディに見せた場所です。
ゴーディが引き金を引くと、弾が入っていないと思っていた拳銃からは…
主人公になりきってここで本当に拳銃を撃つのはお勧めできませんが(笑)
住所…419 N. Main St. Brownsville, Or. 97327
冒険の始まり
現在は線路がなくなっていますが、少年たちが町を離れ冒険に出かけるシーンで撮影された橋です。
現在は線路は撤去されて歩くことができます。
線路がない…だからこそ!ゆっくりと少年たちの冒険の始まりを感じながら歩くことができると思います。
住所…Jenkins Rd. and Layng Rd. Cottage Grove, Or. 97424
オレゴン州ブラウンズビルに続く道路の橋
映画の最後のシーンで、少年たちがキャッスル・ロックに帰る際に撮影された橋です。
シーンを思い浮かべながら、この道を歩くのも一興ですね。
住所…N. Main St. and Park Ave. Brownsville, Or. 97327
鉄道橋
場所は隣のカルフォルニア州内で、ブラウンズヒルからは車で5時間ほどの…決して近いとは言えませんが。
映画の見所の一つ、橋を渡り始めた少年たちの目の前に貨物列車が…
少年たちが貨物列車に追われるシーンの撮影地です。線路を歩く際は貨物列車に注意してください。
現役の線路なので、普通に貨物列車が往来しています。
住所…Dusty CG Eagle Mountain Rd. Burney, Ca. 96013
『周りの観光スポットやツアー』
ここからはブラウンズヒルがあるオレゴン州の観光名所を紹介します。オレゴン州は海岸から砂漠までその雄大な自然を目にすることができます。その中から二つだけ紹介いたします
ハイデザート博物館
高地の砂漠の歴史、文化、野生動物に特化した博物館です。砂漠に息づく野生動物たちの生態を知ることができるほか、開拓者の生活を再現した駅馬車、地域の先住民族の生活を知ることができます。
住所…59800 US-97, Bend, OR 97702 アメリカ合衆国
キャノンビーチ
まるで絵のように美しい太平洋沿岸の海岸線を見たいならここ、キャノンビーチがお勧めです。黒っぽい岩とコバルトブルーの壮大な海の背後には、壮大なエルクが生息する深い緑を湛えた森林が広がっています。
『現地の食べ物・おみやげ』
オレゴン州の食べ物と飲み物についてご紹介します。
現地の豊かな食材の恵みを堪能しない手はありません!
ポートランド
北西部マルトノマ郡にあるポートランドはオレゴン州の食の玄関口ともいわれています。美味しい食べ物と飲み物に対する愛着を示す「フィーストポートランド」という祭りが毎年9月に開催され、世界中のストリートフードが集まりますが、祭りでなくても年間を通して800以上のフードカートが営業しています。
オレゴン州の地ビール
オレゴン州は世界最多の地ビール醸造所を擁し、長年にわたりクラフトビールの生産をリードしてます。コロンビア川渓谷、オレゴン州東部ではどちらも数十軒も醸造所があり、地ビールに関する体験ができます。
ラガービール、ケルトサワービール、クリスプシードルなどの他、独創的なビールを楽しんでみてはいかがでしょうか?
『交通機関』
撮影地となったオレゴン州へはデルタ航空が東京から年間を通して直行便を運航しております。
現在は新型コロナウイルスに伴う航空便の欠航、外務省からの渡航情報も出ていますので、渡航の際には運行情報と渡航情報も確認されることをお勧めします。
『オススメのホテル・航空チケット』
『まとめ』
今回はスタンド・バイ・ミーの舞台となったオレゴン州とその中のブラウンズヒルについて紹介しまた。
映画は大人になったゴーディの『12歳だったあの時のような友だちは、それからできなかった。もう二度と……』という言葉で締めくくられています。
舞台となったブラウンズヒルを訪れた際は、12才の少年たちの足跡をたどりながら、忘れられない旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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