2015年に公開された映画「マッドマックス怒りのデス・ロード」。熱狂的なファンを持つマッドマックスシリーズの第4弾。前作公開からじつに27年ぶりとなる、ファン待望の作品です。期待を裏切らない熱いカーチェイスを繰り広げ、第88回アカデミー賞では10部門にノミネートされ、最多6部門を受賞しました。
見どころは映画の大半を占める砂漠でのカーチェイス!登場するクルマやバイクも、すべて本格オフロード仕様の改造車になっており、クルマ好きは必見です!映画「マッドマックス怒りのデス・ロード」のロケ地になった、ナミブ砂漠の魅力をご紹介します!
あらすじ
核戦争により文明は崩壊し、環境汚染が進み石油が枯渇した近未来。生き残った人類は残された物資を巡り、力づくでの奪い合いをしていた。元警察官であった主人公のマックスは、パトカーのV8インターセプターに乗り、砂漠化した荒野をあてもなく一人彷徨っていたが、イモータン・ジョーが率いる暴徒らに襲撃され、彼らの砦に連行される。
いっぽうジョーの砦では部下のフュリオサが裏切って逃走。ジョーの5人の妻も一緒だ。ジョーと部下はフュリオサを追い、砂漠で激しいカーチェイスを繰り広げる…。
\ハラハラして1秒も目が離せない映画です。/
主な出演者
監督:ジョージ・ミラー
出演者:
トム・ハーディ(マクシミリアン・”マックス”・ロカタンスキー)
シャーリーズ・セロン(フュリオサ・ジョ・バサ)
ニコラス・ホルト(ニュークス)
ヒュー・キース・バーン(イモータン・ジョー)
ロージー・ハンティントン=ホワイトリー(スプレンディド)
ゾーイ・クラヴィッツ(トースト)
ライリー・キーオ(ケイパブル)
アビー・リー・カーショウ(ダグ)
コートニー・イートン(フラジール)
ネイサン・ジョーンズ(リクタス・エレクタス)ほか
主人公マックス役はメル・ギブソンが演じてきましたが、第4弾ではトム・ハーディが演じています。映画「インセプション」「ダークナイトライジング」「ヴェノム」「レヴェナント:蘇えりし者」など、今もっともアツいイギリス人俳優です。
シリーズにおける悪のアイコン「イモータン・ジョー」を演じたヒュー・キース・バートンは、第1作目のイモータン・ジョーも演じています。本当はおおらかな人だったそうです。2020年末に73歳で他界。シャリーズセロンがTwitterで追悼コメントをするなど、共演者に愛された悪役俳優でした。
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映画の舞台・ロケ地
核戦争後の砂漠化した近未来を描くこの映画。砂漠の撮影はナミビアの「ナミブ砂漠」で行われました。ナミブ砂漠は世界最古の砂漠といわれ、2013年に世界自然遺産に登録されています。南北は320㎞、面積は約5万平方㎞(測定のしかたによっては8万平方㎞とも)です。日本の北海道ぐらいの大きさがあります。
デューン45(Dune 45)ナミビア
デューン45は美しいフォルムで世界的に有名な砂丘です。歩いて登頂ができる砂丘で、頂上から朝日を眺めるのが人気です。
ナミビア中南部ナウクルフト国立公園のセスリエムゲートから45kmの距離にあるためデューン45と呼ばれているそうです。
デューン7(Dune 7)ナミビア
デューン7はナミビアで最標高の砂丘です。ナミビア沿岸の中核都市、ウォルビスベイから30Kmほどのところにあります。
デューン7の周辺の砂漠は、さらさらとした象牙色の砂です。
幻のロケ地:ブロークンヒル(Broken Hill)オーストラリア
1981年に公開されたシリーズ第2弾のロケ地はオーストラリアのブロークンヒルでした。
今作品もブロークンヒルで撮影する予定でしたが、撮影準備中に15年ぶりの大雨が降り、砂漠に塩湖や花畑ができてしまいました。このため、急遽ナミビアロケに変更になりました。
ブロークンヒルは、かつて鉱業都市として発展し、現在はその美しい荒野で観光で有名な町です。マッドマックスシリーズ好きなら、合わせてぜひ訪れたい町です。
周りの観光スポットやツアー
ここからはロケ地の周辺にある観光スポットやツアーをご紹介します。
デッドフレイ(Dead Vley)
デッドフレイは白い台地と枯れ果てた木々が広がる、不思議な場所です。朝日に照らされると砂漠が赤く染まり、空と枯れ木のコントラストが美しい。
デューン45から更に砂漠を奥に進んだ場所にあります。世界でも有数のフォトジェニックな撮影スポットです。日本でも「世界の果てまで…」というTV番組で取り上げられ、有名になりました!
ムーンランドスケープ(Moon Landscape)
ムーンランドスケープは名前の通り、月面世界のようなデコボコとした景色が一面に広がる場所です。
こちらは映画「猿の惑星」のロケ地にも使われています。
ウェルウィッチア(Welwitschia)
ムーンランドスケープとのセットでおすすめしたいのが、周辺に自生するウェルウィッチア見物。
ウェルウィッチアは砂漠で1000年を生きる不思議な植物で、和名は「奇想天外」というそうです。
現地の食べ物・おみやげ
オシフィマ
オシフィマはナミビアの主食で、トウモロコシの粉を湯で練り固めた伝統料理です。肉を煮込んだスープと共に頂きます。ぜひ試してみてください。
マカラニのアクセサリー
マカラニはナミビア特産の木の実です。
ヒンバ族が彫刻を施したマカラニはオシャレ!キーホルダーなどはいいお土産になります!
動物モチーフのグッズ
ナミビアに生息する野生動物モチーフのグッズ。高いアートから手ごろなお土産まで、いろいろなものがそろっています。
アフリカならではのお土産ですね。
交通機関
日本からナミビアへの直行便はありません。南アフリカのヨハネスブルク、もしくはドイツのフランクフルト空港を経由するのが一般的です。経由地と乗り換え時間にもよりますが、最短でも20時間程度が必要となります。
現在は新型コロナウイルスに伴う航空便の欠航、外務省からの渡航情報も出ていますので、渡航の際には運行情報と渡航情報も確認されることをお勧めします。
まとめ
今回は「マッドマックス怒りのデス・ロード」のロケ地とその周辺の観光スポットをご紹介しました。砂漠と一言で言っても、砂丘の形や色も様々で、たくさんの見どころがありますね。映画にでてくるカーチェイスに憧れる人は、ナミブ砂漠でバギーの運転アトラクションもあります。なかなか映画のようにカッコよくはいかないようですが、ぜひトライしてみてください。
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