映画「英国王のスピーチ」ロケ地!ロイヤル・ロンドンの魅力

歴史ドラマ

2010年に公開された映画「英国王のスピーチ」は、イギリス、オーストラリア、アメリカ合作の歴史ドラマです。アカデミー賞の作品賞も受賞しています。英国王ジョージ6世の戦時下における玉音放送をめぐる人間ドラマです。

ヨーク公アルバート王子は近代の英国王室の中でも、数奇な巡り合わせで英国王となった人物。もともと王座につく予定もなかった、性格的にもそれほど出たがりでない王子が、自分の立場をまっとうするために悪戦苦闘する様子を描いたこの映画。舞台となるロイヤルロンドンをめぐりましょう!

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あらすじ

幼い頃から吃音(どもり)に悩んできた英国王室のヨーク公アルバート王子。父王ジョージ5世の代理で演説するが失敗してしまう。妻のエリザベス妃は王子に、オーストラリア出身の言語聴覚士ライオネル・ローグを引き合わせ、なんとか治療に通わせることに成功する。アルバート王子とローグはだんだんと信頼関係を築いていく。

第二次世界大戦の靴音が近づく1936年に父王ジョージ5世が崩御。ところが兄エドワード8世は「王冠を賭けた恋」と呼ばれる駆け落ち事件を起こし、イギリス国王の座を放棄してしまう。その空席を埋めるべくアルバート王子は、ジョージ6世として即位。英国の第二次世界大戦時の士気高揚を担うことになりました。王座を捨てて駆け落ちした兄の代わりにアルバートが王座を継ぐことに…。時を同じくして、イギリスは第二次世界大戦へ突入する…。

ジョージ6世となったアルバート王子は全世界の4分の1といわれる、広大な大英帝国全土に向けて戦意高揚のための玉音放送を行う。果たしてその結果は…?

主な出演者

監督:トム・フーバー

出演:コリン・ファース(ジョージ6世)
ジェフリー・ラッシュ(ライオネル・ローグ)
ヘレナ・ボナム・カーター(エリザベス)
ガイ・ピアース(エドワード8世)
ティモシー・スポール(ウィンストン・チャーチル)ほか

言語聴覚士ライオネル・ローグに関する記録は、撮影直前までほとんどなかったそうです。撮影の2ヶ月前に奇跡的にローグの孫を探し当て、日記、診療記録、手紙などを入手、ようやくキャラクターが完成したそうです!映画ではオーストラリア人俳優のジェフリー・ラッシュが演じています。

映画の舞台・ロケ地

この映画には英国王室にかかわりの深い建物や場所がたくさん登場します。言語療法士ライオネル・ローグの自宅や診療室もロンドン中心街で撮影されました。

バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)

バッキンガム宮殿は映画のラストシーンに登場します。ジョージ6世がスピーチをする場面のロケ地です。ロンドンで最も人気のある観光地の一つです。

エリザベス女王がじっさいに住んで、執務している場所ですが、見学もさせてもらえます。バッキンガム宮殿といえば、衛兵の見学も人気です。

ちょっとマニアックな楽しみ方ですが、バッキンガム宮殿の紋章は多種多様です。どれも王室ならではの意味が隠されているそうなので、インスタでコレクションしてみては?

Buckingham Palace: Westminster, London SW1A 1AA

ドレーパーズ・ホール(Drapers Hall)

ロンドンのドレーパーズ・カンパニーのギルドホール(同業組合本部)です。歴代国王の肖像画に囲まれたホールで、即位のスピーチを行うシーンが撮影されました。

 

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素晴らしい肖像画と装飾の数々に見るものを飽きさせない豪華絢爛さがある建築物です。

 

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イベントホールとして貸出していて、なんとここで結婚式も出来るのだそうです!

 Throgmorton Ave, London EC2N 2DQ

ウエストミンスター寺院(Westminster Abbey)

アルバート王子がジョージ6世になるための即位式が行われた舞台がウェストミンスター寺院です。歴代の英国国王はここで戴冠式を行います。西暦960年に建立されました。

記憶に残っているのは、ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式が行われた場所としてではないでしょうか。溢れる英国王室の気品に触れて見てください!

20 Deans Yard, Westminster Abbey, London SW1P 3PA

言語療法士ライオネル・ローグの自宅と診療室

言語療法士ライオネル・ローグの自宅のロケ地には、ロンドンにある古いアパートが使われました。エレファント&キャッスル駅から徒歩10分ほどのアイリフ・ストリートにあります。

ジョージ6世が通ったというローグの診療室は、ロンドンのウェストエンドにあるハーレー・ストリートの古い建物で撮影されています。ハーレー・ストリートは昔から医院などの診療施設の多いエリアだそうです。

じつはこの同じアパート内で、即位前のアルバート王子の自宅の撮影も行われました。外からは分かりづらいですが、内装が雰囲気ばつぐんで人気のロケ地なのだそうです。

診療室のロケ地はピカデリーサーカスとロイヤルアカデミー、サヴィルロウにも近く、観光スポットの集中するエリアでもあります。リージェントパークや大英博物館に足回りの良いエリアです。

ローグの自宅ロケ地:48 Iliffe Street, Elephant and Castle, London SE17
ローグの診療室ロケ地:33 Portland Place, London W1
※どちらも一般見学は不可。

リージェンツ・パーク(The Regent’s Park)

リージェンツパークは、ジョージ6世がローグと歩いた公園のロケ地です。ローグの診療室のロケ地の目と鼻の先にありますので、同時に訪れると良いかも!

公園内は広いので、迷わないように!

The Regent’s Park: London NW1 4NR

周りの観光スポットやツアー

英国王のスピーチのロケ地は、ほとんどロンドン中心部にかたまっています。歩いて観光しやすいですよ!

エリザベスタワー(Elizabeth Tower)

「ビックベン」は2012年に「エリザベスタワー」に正式名称が変更されました。テムズ川近くのウェストミンスター宮殿にあるこの時計台は、ロンドン名物です。

その名にふさわしい黄金の装飾が時計の文字盤に施されていてとても綺麗です。

ビッグアイ(Big Eye)

高さ135メートルのヨーロッパ最大の観覧車で、なんと1カプセル25人乗りのビッグスケール!頂上から見るロンドンの街並は最高に綺麗ですよ☆

トラファルガー広場(Trafalgar Square)

ロンドンの中心地、トラファルガー広場です。ロンドン中心部を観光するルートで必ず通るポイントです。

大英博物館(British Museum)

古今東西800万点の収蔵品を誇る世界最大級の博物館。

一日だけで全部を見るのは不可能です!あらかじめみたいエリアを資料で決めておいてスケジュールを調整して観覧することをオススメします!

The British Museum: Great Russell St, London WC1B 3DG

現地の食べ物・おみやげ

イギリスの食べ物と言えば、フィッシュアンドチップスとカップケーキ!美味しいお店を紹介します。

フィッシュアンドチップス(Fish and chips)

フィッシュアンドチップスはイギリスの代名詞!タラのフライとポテトのワンプレートです。専門店もたくさんあります。

オススメのお店は「Rock&Sole Plaice」というお店。熱々のフライにポテトがどっさりで大満足です!

 

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住所:5−49 Endell St,London WC2H 9AJ
電話:+44−20−7836−3785

カップケーキ(Cupcakes)

本場イギリスのカップケーキはとても可愛らしくて、至る所にあるので目移りしてしまいます。

なかでもオーガニックなカップケーキを販売している「Ottolenghi」というお店がオススメ。

 

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Caught all these in our N Hill window yesterday. Takes lots of willpower to resist.. Good morning everyone. ???? ???? ????

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甘すぎず、日本人好みのケーキがたくさん並んでいます☆

住所:63 Ledbury Roed London W11 2AD
電話:+44−20−7727−1121

アフタヌーンティー(Afternoon Tea)

その名の通り、午後のお茶を楽しむ文化が定着しているイギリス。お店によってのメニューも豊富です。

 

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「The Gilbert Scott」は歴史ある建築物の中にあるお店で、その雰囲気も一緒に味わうことができます。
住所:St Pancras Renaissance Hotel,Eusto Road,London NW1 2AR
電話:+44-(0)20-7278-3888

交通機関

交通機関が整っているロンドンでは電車、バスが主な交通機関となります。トラベルカードという乗り放題のチケットがありますので、有効利用してください☆

トラベルカードには2種類あって、「Day-Anytime」と「Off-Peak」があります。

  • 「Day-Anytime」はいつでも電車、バス乗り放題。
  • 「Off-Peak」はピーク時は使用できないチケットです。

旅行で行くなら「Day-Anytime」を買っておけば、心配ありません。

まとめ

英国王のスピーチで必死に「スピーチ上手」になろうとするジョージ6世。それもそのはず、当時敵対していたヒトラーは稀に見るスピーチの天才と言われていたそうです。早口でまくしたてるヒトラーに対し、ジョージ6世のスピーチは噛みしめるように、身体から押し出すように、ゆっくりと行われます。スピーチが得意ではなかったとはいえ、かえって感動的な気すらしますよね!?

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