「ハウルの動く城」は、心は若いのに、魔法のため見た目が老いてしまったアンバランスな少女ソフィーと、彼女を慕う仲間たちの冒険を描いた映画。年を取るのを恐れる女性に強い勇気を与えてくれるアニメーションです。
老いることは悲しいことではない。大人だからこそできることもあると教えてくれるファンタジー。その舞台となった大人の旅路、フランスのアルザス地方をご紹介します♪
あらすじ
街の帽子屋で働く真面目な少女ソフィー。ある日、無理にナンパされているところをハンサムな魔法使いハウルに救われ、恋に落ちる。しかしソフィーは荒れ地の魔女に"90歳のおばあちゃん"になる呪いをかけられてしまう。
いっぽう自らも呪いをかけられ、それを解くために戦争に駆り出されてしまうハウル。ソフィーはハウルと、彼の心臓を狙う悪魔カルシファーと行動を共にすることになる...。果たして呪いは解けるのか、そしてハウルを救い出すことはできるのか。
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主な出演者
監督:宮崎駿
出演:倍賞千恵子(ソフィー)
木村拓哉(ハウル)
美輪明宏(荒地の魔女)
神木隆之介(マルクル)
我修院達也(カルシファー)
大泉洋(カブ)ほか
SMAPのキムタクが初声優に挑戦したことでも話題になった本作品。彼の声優っぷりを楽しみに劇場に足を運んだ方も多いのでは?!
映画の舞台・ロケ地
ここからはフランス、アルザス地方の映画の舞台では?とされるスポットをご紹介します。
コルマール
フランス北東の街コルマール。主人公ソフィーが暮らしている街のモデルにもなっているこの街は、カラフルな建物や家々に飾られた花など、その景観はまさに映画から飛び出してきたかのようなメルヘンな街並み。ドイツとの国境にも近いエリアです。
”フランスのヴェネツィア”とも呼ばれるコルマール。ゴンドラに乗って街並みを眺めるのも楽しみのひとつ。本家ヴェネツィアに比べると、コルマールを流れているローシュ川は細く短く、気軽に乗れるのもありがたい。
ゴンドラから眺める街並みは特に絶景で、花畑の中を流れているような非日常を味わうことができます♪
リクヴィール
宮崎駿監督が「ハウルの動く城」の制作中に訪れた街は2つある、という噂があります。1つはコルマール、もう一つはフランス北東部にあるリクヴィールです。コルマールが「フランスのヴェネツィア」なら、リクヴィールは「フランスでもっとも美しい村」と呼ばれる村。
リクヴィールは幸いにも第二次世界大戦に影響を受けなかったため、まるで16世紀にタイムスリップしたような気分になります。カラフルな家々とドルダーの塔は、作中に出てくる街並みに似ています。
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第二次世界大戦中のアルザスに関する博物館もあるので、ジブリファンだけでなく、歴史好きにもたまらない場所です。
また、アルザス料理は美味で知られているので、ぜひワインスタブ(直訳するとワインラウンジ)と呼ばれる伝統的なレストランに立ち寄って、ローカル気分で食事をしてみてください。
アルザス地方に広がるワイン畑
ハウルの動く城では豊かな自然の中をお城が移動しているシーンを思い描く方も多いのではないでしょうか。アルザス地方は緑豊かでワイン好きには知らない人がいない有名な産地のひとつ。
先ほどご紹介したコルマールもアルザス地方に位置しているので、街を訪れた後にワイン農園に足を伸ばしてみるというのも大人ならではの旅!といった感じでワクワクしますね!
アルザス地方のワインは、ハウルの動く城で有名なベーコンエッグとも相性抜群なので、お土産に買うのもお忘れなく。
周りの観光スポットやツアー
アルザス地方を訪れたら欠かせない周辺の観光スポットをご紹介します♪
ストラスブール
先ほどご紹介したコルマールから電車で約30分ほどで行けるストラスブール。旧市街は世界遺産にも指定されるほどの美しさ。
街のシンボル、ノートルダム大聖堂の大きさは圧巻の142m!
ノートルダム大聖堂の中にある世界最大級の天文時計は観光客にも人気のスポットで、毎日12時30分になるとかわいい人形たちが踊り出すので是非、時間を合わせて訪れてみてください。
また、この街はクリスマスマーケットもとっても有名♪
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「クリスマスの首都」とも言われており、大きなモミの木も設置されるので是非冬に行くのもおすすめです。
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番外編 三鷹の森ジブリ美術館
今すぐにフランスに旅行したい!この記事を書いていてうずうずしているのですが、今は海外にいけない状況....でも、どうしてもジブリの世界を味わいたい!...三鷹にいい場所がある!
ということで気軽にジブリの世界観を楽しめる「三鷹の森ジブリ美術館」をご紹介♪
東京都の三鷹駅から歩いて15分ほどに位置しており、駅からはバスも出ているそうです。
「迷子になろうよ、一緒に。」をテーマにしているだけに、子供から大人までどっぷりジブリの世界観に浸ることができます。館内は写真撮影禁止のため、是非ご自身の目でジブリの世界を楽しんでください♪
現地の食べ物・おみやげ
アルザス地方に行ったらぜったいに味わいたい、名物料理をご紹介します。
フラムキッシュ
アルザス地方冬の定番のフラムキッシュ。薄い小麦の生地にサワークリームを塗り、その上にベーコンや玉ねぎをトッピングして焼き上げます。
フランス風ピザのようですが、その味わいはアルザス地方の白ワイン(リースリング)と最高の相性です。
アルザス地方の方にとても愛されており、本場で食べるフラムキッシュは格別です♪サワークリーム、オニオン、ベーコンというシンプルな具材だけを使うフラムキッシュ。意外と簡単に作れてしまうので、気になった方は是非トライしてみてください。
シュークルート・ガルニ
アルザス地方名物のシュークルートは、ドイツ料理でいうザワークラウト。千切りのキャベツを酢を利かせたスープに漬けた料理です。ほっとする家庭の味です。
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現地のレストランに行ったら、伝統料理の「シュクルート・ガルニ」を試してみてはいかがでしょうか。「ドレスアップしたシュクルート」を意味し、ザワークラウトに肉や魚、ソーセージをあわせ、調味料やソースを添えた逸品。ボリュームがあって、冬によく食べられる料理です。
アルザスのシュークルートはお土産にもなります。瓶に青と黄色のシールが貼ってあれば、100%アルザス産のシュークルートであることが証明されています。欧州のPGI(Protected Geographical Indication)と呼ばれる認証シールです。
ブレッツェル
アルザスのブレッツェルは、見た目はアメリカの屋台などで売られているプレッツェルそっくりですがレシピがかなり違います。コルマールやアルザスの人々はこれを「ブ」レッツェルと呼んでおり、甘いものと塩辛いものがあり、どのパン屋さんも独自のアレンジをしています。これまたボリューミーなスナックですので、お腹いっぱいになりますよ。
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おすすめのホテル
ハウルの動きまわるお城に泊まることは(現時点では)できませんが、アルザス地方には、同じような雰囲気を味わえる魅力的なホテルや宿がたくさんあります。
ホテル・ル・マルシャル(コルマール)
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ホテル・クールドゥコルボ(ストラスブルグ)
ストラスブールの「ホテル・クールドゥコルボ」は、伝統的な外観のビジュアルを楽しみながら、モダンなインテリアも楽しみたいという方に最適です。ここは世界のベスト・ホテル・オブザイヤーです!
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フォション・ロテル(パリ)
フォション・ロテルは、有名ブランド「Fauchon」が運営する、パリの中心部に位置するホテルです。2018年にオープンしたこのホテルはフォションが経営しているとあって、洗練された空間を楽しめる大人女子におすすめのホテルです。
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フランスでの冒険を贅沢に始めたい(または終わらせたい)方におすすめです。シャンゼリゼ通りも徒歩圏内とアクセスも便利なので、せっかくのフランス旅行ですから少しリッチに過ごしてみては?
交通機関
フランスは地下鉄やバス、タクシーなどで移動することが便利な国です。RERと呼ばれる急行電車もありますので事前に目的地までの到着時間など調べて旅のプランを建ててみてください♪
まとめ
子供のころは年を取るのって、嬉しかったもの。パーティーをしたり、プレゼントをもらったり、20歳でお酒を飲んだのも嬉しかった...でも、いつしか誕生日を迎えるたびに、また歳をとってしまった…と感じてしまうことも。だけど、大人にしかわからないことってたくさんあります。
呪いをかけられてしまったソフィーもおばあちゃんになってからの方が生き生きと積極的に行動していた姿がこの映画も印象的ですよね。ハウルのモデルとなった街をめぐりながら、大人にしかできない旅を楽しんでください。(もちろん心は若く保たないと!)
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