1989年スタジオジブリ作品『魔女の宅急便』。魔女の血を引く13歳の少女・キキの旅立ちと成長を描いたこの作品は、その年の邦画ランキング第一位の大ヒットとなりました。
そんな映画の舞台となった北欧のスウェーデンより、盛りだくさんのロケ地情報をお届けします♪
『あらすじ』
1989年スタジオジブリ映画。この作品は、角野栄子の児童書「魔女の宅急便」を原作とした、ジブリの長編アニメーション映画です。原作とは大きく変化させながら、ジブリ独自のストーリーを展開しています。魔女の血を引くキキは、しきたりに従い、海の向こうの街で暮らします。箒に乗って配達する宅急便屋をしながら、人との出会いの中で、少女の成長が描かれます。
出典:映画ウォッチ
『主な出演者』
監督:宮崎駿
声の出演:高山みなみ(キキ/ウルスラ)、佐久間レイ(ジジ)、
キキ役は『名探偵コナン』の江戸川コナン役でおなじみの声優の高山みなみさん。『魔女の宅急便』では、キキとウルスラのダブルキャストを演じられていたことをご存じでしょうか?
当時若干25歳で駆け出しの新人だった高山さんですが、当初ウルスラ役を演じることに決まっていました。ところがキキ役のオーディションが難航したことで、主役のオーディションも受けてみたところ、見事キキ役を射止めたということです。となると今度はウルスラ役がいない、ということで一人二役という大役を引き受けることになったそうです。
同じ人物が演じているとは思えないほど、それぞれのキャラの個性が際立った、見事な2役を使い分けていますね。
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『映画の舞台・ロケ地』
『魔女の宅急便』のロケ地と噂される場所は世界中にありますが、ジブリの公式サイトにて、大いに参考にしたとされる場所が、スウェーデンに2カ所あります。
今日はスウェーデンのストックホルムと、ゴットランド島ヴィスビューの街から、『魔女の宅急便』の世界感あふれる舞台をお届けします♪
ストックホルム(スウェーデン)
スウェーデンの首都であるストックホルムは、人口約100万人の住む大都市です。周囲を水に囲まれた景観から、北欧のヴェニスとも呼ばれています。
ストックホルムと言えば、故郷を離れたキキが空から見て一目で気に入った、海に囲まれた美しい街「コリコ」のモデルとなった場所です。あの風景に会いたくなったら、ストックホルム市庁舎タワーを訪れましょう。
市庁舎タワーの高さは106mで、計365 段の階段が最上階まで続きます。展望台は海抜73メートルの高さに位置し、ここからストックホルムの素晴らしい街並みが一望できます。キキが「私、この街にする!」といって空から急降下したあのシーンが眼前に浮かぶよう。
ちなみに、ストックホルム市庁舎は、ガイドツアーに参加すると、ノーベル賞受賞祝賀晩餐会が行われる通称青の間や、舞踏会が行われる黄金の間の見学もできます。
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もう一つロケ地の舞台で外せないのが、映画終盤の見どころである、コリコの街の時計塔。この時計塔はストックホルムの旧市街・ガムラスタンにある、ストックホルム大聖堂が舞台となっています。
ストックホルム大聖堂は、1279年に建造されたストックホルム最古の教会であり、街のシンボルにもなっています。ウェーデン国王の結婚式や戴冠式が行われる重要スポットでもありますので、マストで訪れたい場所ですね。
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世界遺産ヴィスビュー(ゴットランド島/スウェーデン)
バルト海に浮かぶスウェーデン最大の島・ゴットランド島は、首都ストックホルムよりフェリーで約3時間で到着します。島の旧市街・ヴィスビューは中世の美しい街並みを色濃く残し、世界遺産に登録されています。街には中世時代に建てられた教会の廃墟が13カ所あり、この廃墟教会を巡るのもヴィスビューの見どころの一つです。
ここにも映画の舞台がありますので、時間があれば是非訪れて欲しい場所です。
旧市街・ヴィスビューの中で現存する唯一の教会、サンタマリア大聖堂の高台からは、キキの暮らした風景を見ることができます。大聖堂の敷地内には高台に抜ける階段があり、そこから見えるオレンジ色の屋根と青い海の景色は、「グーチョキパン店」からの景色そのもの。キキとトンボが暮らす街並みが一望できます。
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キキが宅急便を始めたパン屋さん「グーチョキパン店」のモデルとなった建物もここ、ヴィスビューにあります。赤茶色の瓦や黄色い壁、赤いひさしや木枠の窓がとてもかわいらしい外観で、現在は雑貨店になっています。
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道の駅 小豆島オリーブ公園 (小豆島/香川県)
スウェーデンにロケ地巡りに行きたくても、一体いつになったら行けるのやら?と思ってしまいますが、どうぞご安心下さい。日本国内にいつだって魔女子さんになれる場所があるんです!
瀬戸内海に浮かぶ島、香川県の小豆島にある「道の駅 小豆島オリーブ公園」では、「誰だってキキになれる魔法のほうき」が無料でレンタルできます。約2,000本のオリーブ畑に囲まれたこの道の駅公園は、空と海のコントラストが美しい、ちょっと外国を思わせる景色に出会えます。
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『周りの観光スポットやツアー』
映画のロケ地以外にも、ストックホルムにはたくさんの見どころがあります。
世界遺産ドロットニングホルム宮殿
ストックホルム郊外のローベン島にある離宮、ドロットニングホルム宮殿は、「北欧のヴェルサイユ」と呼ばれるほど美しい宮殿で、世界遺産にも登録をされています。スウェーデンの国王一家が現在も住んでおり、宮殿内部の一部と公園が解放されています。
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アバ・ザ・ミュージアム
真面目に王宮見学をした後は、ちょっと変わったミュージアムを訪れるのはいかがでしょう。スウェーデン出身の有名人といえば、伝説的ポップグループ・アバ。ストックホルムにはアバにちなんだユニークなミュージアム、アバ博物館があります。
アバゆかりの品の展示はもちろん、レコーディングブースでカラオケ体験や、ステージにメンバー4人がホログラムで登場し、自分が5人目のメンバーとしてアバと一緒に歌って踊れる、おもしろい疑似体験もできます。
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ここではストックホルムと小豆島の、現地の食べ物とおみやげ情報をお届けします。
カラメーラン・ドロットニングホルム宮殿カフェ&レストラン
宮殿散策で一息つきたいときは、ドロットニングホルム宮殿に隣接するカフェレストラン・カラメーランで、小腹を満たしましょう♪カフェの歴史は100年以上で、軽食からスウェーデン料理まで味わうことができます。お天気のいい日はテラス席で湖や公園を眺めながら、優雅な時間を過ごしましょう♪
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ビストロ ノーベル
旧市街・ガラムスタンの旧証券取引所の建物内ある、ノーベル賞博物館では、その名のとおりノーベル賞に関連した展示物を見学することができます。博物館内のカフェでは、その年のノーベル賞祝賀晩餐会と同じスィーツを頂けちゃいます♪
また、カフェにある椅子の裏にはノーベル賞受賞者の直筆サインがありますので、椅子をひっくり返している人を見ても驚かないように。ノーベル賞のメダルをかたどったチョコレートはお土産として人気です。
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雑貨コリコ
『魔女の宅急便』は2014年に実写映画化もされました。そこに登場したグーチョキパン屋のロケセットが、撮影終了後に雑貨屋さんとして生まれ変わったのがここ、「雑貨コリコ」です。
元ロケセットだけあって、店内は魔女の宅急便の世界観そのままに、とてもかわいらしい内装になっています。お花を使ったハンドメイドのアクセサリーが人気です。
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『交通機関』
ストックホルムの主な公共交通機関は、地下鉄、 バス、トラム、水上バスになります。SLという会社が一括運営していますので、これらの交通機関は全て1回の乗車料金が統一されています。75分以内ならどの交通機関を利用しても乗り降り自由です。
瀬戸内海の小豆島へは高松・姫路・岡山からフェリーでアクセスできます。
『オススメのホテル・航空チケット』
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ロス・ベーカリー・イン&ロス・ビレッジ・ベーカリー(タスマニア/オーストラリア)
キキの住んでいた屋根裏のようなお部屋に宿泊してみたい!と思うファンは多いはず。そんな夢を叶えてくれるのがここ、オーストラリアのタスマニアにあるロス・ベーカリー・イン&ロス・ビレッジ・ベーカリーです。
ベーカリーとしての歴史は100年以上の老舗であり、店内にはおいしそうなパンやデニッシュが所狭しと並んでいます。ベーカリーの横に宿泊施設ロス・ベーカリー・インがありますので、人気のKiki’s roomを予約してみましょう♪
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『まとめ』
『魔女の宅急便』は1989年の作品とのことで、公開当時はまだ子供だった人も多かったと思います。当時はいまいちこのアニメにピンとこなかった人も、成長して親元を離れて独り立ちしようとする時、不思議に自分とキキの境遇がリンクしたように感じた人も多かったかもしれません。
メインのロケ地であるスウェーデンは、現在は営業を一時的にしていない施設も多くありますので、渡航解除がされた際は、再度営業状況を確認することをお勧めします。それまでは脳内トリップで、北欧の旅をしばし楽しみましょう♪
WORDS : CALLA LILY
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