1986年に公開された映画「スタンド・バイ・ミー」は、アメリカのティーンエイジャーの青春を描いた傑作とされています。原作はホラー作家でありながら、ヒューマンドラマも得意なスティーヴン・キングの「The Body(死体)」。映画版タイトル「スタンド・バイ・ミー」はテーマソングからつけられた名前です。
アメリカのR&Bソウル歌手、ベン・E・キングのたぐいまれなテーマソング「Stand By Me」は、1961年の大ヒット曲となりました。
今回は「スタンド・バイ・ミー」のロケ地となった、オレゴン州の小さな町、ブランズビルと、自然豊かなオレゴン州のポートランドの観光情報、グルメ情報をご紹介します!
あらすじ
1959年、オレゴン州の小さな町。文学少年ゴーディをはじめとする12歳の仲良し4人組は、行方不明になった少年が列車に撥ねられ死亡、遺体が野ざらしになっていると聞きつける。
遺体を発見すればヒーローになれると、4人は親に内緒で死体探しの旅に出る。不安と興奮を胸に歩む道のり…たった2日間の大冒険は少年たちの忘れられない思い出となる…
主な出演者
監督:ロブ・ライナー
出演:
ウィル・ウィートン(ゴーディ・ラチャンス)
リチャード・ドレイファス(成長したゴーディ)
リヴァー・フェニックス(クリス・チェンバーズ)
コリー・フェルドマン(テディ・ドチャンプ)
ジェリー・オコンネル(バーン・テシオ)
キーファー・サザーランド(エース・メリル)
ケイシー・シーマツコ(ビリー・テシオ)
ジョン・キューザック(デニー・ラチャンス)
リヴァー・フェニックスの出世作となった本作。撮影中、子役のジェリー・オコンネルは近くで開催されていたイベントに出かけ、知らずに大麻入りのクッキーを食べ、撮影どころではない「ハイ」となってしまいました。このためロケが一日延期になったそうです。その後、若手俳優としてブレイクしたリヴァー・フェニックスが若くして麻薬で中毒死したのも、なにやら因縁ぶかいような…?また、ちょっと登場するチンピラ役で「24」のキーファー・サザーランドが出演しています。
映画の舞台・ロケ地
映画の舞台はキャッスル・ロックという架空の町。この町のモデルはオレゴン州リン郡の田舎町、ブラウンズビル。撮影も同地で行われました。今でも町を訪れる人は少なくないそうです。ロケ地を見ていきましょう。
ブルーポイント・ダイナーの裏口
写真はブルーポイント・ダイナ―の表側の通りです。実際の撮影は裏側の通りで行われました。ゴーディとクリスが冒険に旅立つ前、クリスが父親の机からくすねた拳銃をコーディに見せた場所です。
ゴーディが引き金を引く有名なシーンとなっています。
冒険の始まり
少年たちが町を離れ冒険に出かけるシーンで撮影された橋です。
現在は線路は撤去されて、ゆっくりと歩くことができます。少年たちの冒険の始まりを感じながら歩んでみてはどうでしょうか?
ドリーナ湖
ドリーナ湖はロケ地ではないのですが、ポスターに使われた写真の撮影された湖です。
陸軍が建設を指揮したダム湖で、夏休みには家族連れがたくさん訪れます。年間訪問者は多い年には8万人にもなるそうです。ベイカーベイ・マリーナとシュウォーツパーク・キャンプ場という施設があります。
オレゴン州ブラウンズビルに続く道路の橋
少年たちがキャッスル・ロックに帰る際に撮影された橋です。
映画の最後のシーンを思い浮かべながら、この道を歩くのも一興ですね。
鉄道橋
アメリカでも「スタンドバイミー・ブリッジ」と呼ばれている鉄道橋。これだけはカリフォルニアにあり、撮影もスタントマンが担当したそうです。
ブラウンズヒルからは車で5時間ほど。
周りの観光スポットやツアー
ここからはオレゴン州の観光名所を紹介します。オレゴン州は海岸から砂漠まで雄大な自然を体験できる、アメリカ有数の観光地です。
ハイデザート博物館
ハイデザート博物館は、ハイデザート(high desert=高地の砂漠)の歴史、文化、野生動物を知るための博物館です。
砂漠に息づく野生動物たちの生態を知ることができるほか、開拓者の生活を再現した駅馬車、地域の先住民族の生活を知ることができます。
キャノンビーチ
まるで絵のように美しい太平洋沿岸の海岸線を見たいならここ、キャノンビーチがお勧めです。黒っぽい岩とコバルトブルーの壮大な海の背後には、壮大なエルクが生息する深い緑を湛えた森林が広がっています。
特に有名なのはフォトジェニックな夕焼け。
現地の食べ物・おみやげ
オレゴン州の食べ物と飲み物についてご紹介します。豊かな食材に恵まれたオレゴンは美味しいものもたくさんあります。堪能しない手はありません!
ポートランド
ポートランドはオレゴン州の食の玄関口ともいわれています。
風光明媚で自然豊かなポートランドは全米でも「住みたい街」の上位常連。
毎年9月になると、美味しい食べ物と飲み物を楽しむ「フィースト・ポートランド」というイベントが開催されます。
世界中のストリートフードが集まりますが、祭りでなくても年間を通して800以上のフードカートが営業しています。
オレゴン州の地ビール
「オレゴン州ポートランド」といえば、世界的なクラフトビールの聖地です。
オレゴン州は地ビール醸造所がたいへん多い地域。長年にわたりクラフトビールの生産をリードしてます。
コロンビア川渓谷、オレゴン州東部ではどちらも数十軒も醸造所があり、地ビールに関する体験ができます。ラガービール、ケルトサワービール、クリスプシードルなど、独創的なビールを楽しんでみてはいかがでしょうか?
交通機関
撮影地となったオレゴン州へは年間を通して直行便(成田発着デルタ航空)が飛んでいます。
現在は新型コロナウイルスに伴う航空便の欠航、外務省からの渡航情報も出ていますので、渡航の際には運行情報と渡航情報も確認されることをお勧めします。
まとめ
今回はスタンド・バイ・ミーの舞台となったオレゴン州とその中のブラウンズヒルについて紹介しました。舞台となったブラウンズヒルを訪れた際は、12才の少年たちの足跡をたどりながら、忘れられない旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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