2011年に日本で公開される以前から世界中で絶賛されているフランス映画『最強のふたり』。
映画で描かれたフィリップとドリスが繰り広げる感動の物語は実話であったことでも注目を浴びました。
映画に出てくるパリの美しい風景も見どころのこの映画。
今回は映画の舞台フランス・パリを中心にロケ地やおすすめの観光地・おしゃれなレストランなどをご紹介します!
『あらすじ』
パラグライダーの事故により首から下が動かなくなってしまった大富豪フィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護人を探していた。
何人目かの面接が終わったところで、順番が待ちきれなかったドリス(オマール・シー)がやってくる。
マナーもなっていなければ、志望動機は「失業証明が欲しいから」。
そんな破天荒な男にフィリップは興味津々。周りの反対をよそに彼を新しい介護人として採用した。
階級も趣味も何もかもが正反対の2人であったが、生活を共にするうち、強い友情の絆を紡いでいく。
『主な出演者』
監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ 出演:フランソワ・クリュゼ(フィリップ)、オマール・シー(ドリス)、アンヌ・ル・ニ(イヴォンヌ)、オドレイ・フルーロ(マガリー)、クロティルド・モレ(マルセル)、アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ(エリザ)、トマ・ソリヴェレ(バスティアン)、シリル・マンディ(アダマ)、ドロテ・ブリエール・メリット(エレノア)、サリマタ・カマテ、ほか
ドリス役のオマール・シーは、映画『最強のふたり』でフランスのアカデミー賞にあたるセザール賞で主演男優賞を受賞し、一躍スターになりました。
彼の演じるドリスの素直で真っ直ぐな笑顔は印象的でしたね。
彼はコメディアンとしても活動していて「オマール・エ・フレッド」というコメディユニット(日本でいうお笑いコンビ)を組んでいるんだとか。
映画『ジェラシック・パーク』シリーズの『ジェラシック・ワールド』にも出演するなど、俳優としても、コメディアンとしても今後の活躍が期待されています。
『映画の舞台・ロケ地』
美しいパリの風景も映画「最強のふたり」の見どころの一つ。
早速、映画に出てきたロケ地を振り返っていきましょう!
ロシア駐仏大使公邸
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フィリップの豪邸が撮影されたロシア駐仏大使公邸
高級住宅街パリ七区グルネル通りにあるフランスの政府機関でロシアの駐仏大使とその家族が暮らしています。
17世紀にフランス王アンリ4世の寵愛を受けていた妾であるガブリエル・デストレ公爵夫人の命で建設された邸宅で、「ホテル・デストレー(デストレー邸)」とも呼ばれています。
その後、1863年にロシア政府に売却されてから現在に至るまで、フランスのロシア政府機関として利用されています。
かつては、ロシア最後の皇帝ニコライ2世も滞在したことがあるそうです。
フランスの文化財にも指定されている歴史的・芸術的に価値のある邸宅ですが、残念ながら一般公開はされていないため、中に入ることはできません。
駐車禁止のマークがある家の前まではいけるので、映画の雰囲気を味わいに訪れてみましょう。
レ・ドゥ・マゴ
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深夜、ドリスがフィリップを連れ出して訪れたカフェ レ・ドゥ・マゴ
ドリスが生チョコケーキをそうと知らずに「生焼けだ」と文句をつけていたのは滑稽でしたね。
1885年創業のこのカフェは、マラルメ、ヴェルメール、ランボーなども通っていたそうで、フランスでは有名な文学カフェなんです。
「ドゥ・マゴ賞」という文学賞まであるんだとか。
受賞した作品の中には日本で手に入るものもあるので、旅のお供に持っていくのもおすすめです。
劇中に出てきたチョコレートケーキとりんごのパイ(タルトタタン)は午後6時半からのイブニングメニュー。どちらも14ユーロとちょっとお高めですが、映画で2人が食べたスイーツを味わってみましょう。
オペラ=コミック座
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ドリスとフィリップがオペラを見たオペラ=コミック座
1715年、ルイ14世の治世に建てられた国立劇場です。
コミック座は歌劇と口語の演劇を融合させることをモットーにしているんだとか。
フランスの画家・バンジャマンコンスタンが手がけた館内ファヴァール劇場の天井絵画は必見です。
レオポール・セダール・サンゴール橋
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2人が時速120㎞出せる改造車いすで駆け抜けたレオポール・セダール・サンゴール橋
日本版のポスターにも使われたあの有名なシーンです。
オルセー美術館とテュイルリー庭園を結ぶ橋で観光にもおすすめです。
ビュヴェット・デ・マリオネット
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フィリップの友人がフィリップに「ドリスには気をつけろ」と忠告したカフェ ビュヴェット・デ・マリオネット
リュクサンブール公園の中にあるこのカフェは、屋外ランチが楽しめるパリの人気スポット。フランスにいったら一度は食べたい家庭料理のガレットやクロックムッシュなどを手軽に楽しむことが出来ます。
公園でのんびり素敵な午後を過ごしてみては?
ル・ヌムール
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フィリップが意中の文通相手と待ち合わせたカフェ ル・ヌムール
数時間待っても彼女がやってこず、フィリップが耐えきれずにドリスを呼びつけて「2人でどこか遠くに行こう」と誘うところは切なくなりました。
華やかなパリ・ロワイヤルの玄関口にあるこのカフェは、店内のほとんどがテラス席。
日曜日の午後にはミニ・クラシックコンサートが開かれるそうです。
温かい日差しの中、パリっ子になった気分で休憩を♪
番外編:パリ以外のロケ地
シャモニー・モンブラン
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2人でパラグライダーをしたシャモニー・モンブラン
冬にスキーや登山が楽しめる事で有名な観光地「レ・セズィー」のリゾート地の一つで、標高4810mもある西欧最高峰のこの山はアドベンチャースキーやパラグライダーなどスリリングなアクテビティが楽しめます。
2人が参加したのは「タンデムパラグライダーフライト」。
パラグライダーのライセンスを持つ観光ガイドが一緒に乗ってくれるので操縦が出来なくても問題なし。ランニング程度の運動が出来れば手軽にフライト出来るそうです。
あなたもパラグライダーに挑戦して、フィリップやドリスがみた景色を楽しんでみませんか?
ル・グラン・ホテル・カブール
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ラストシーン、ドリスとフィリップが向かう海沿いのホテル ル・グラン・ホテル・カブール
小説「失われた時を求めて」で知られる文豪マルセル・プルーストが夏の滞在地としていたことでも知られています。
フランス屈指の5つ星ホテルでセレブなひと時を。
『周りの観光スポットやツアー』
フィリップが暮らすパリは世界中の人たちから愛される憧れの場所。
続いては、パリ旅行で外せない定番の観光スポットをご紹介します!
エッフェル塔
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パリのシンボル エッフェル塔
エッフェル塔は、フランス建国100周年の年に行われたパリ万博の際に建てられた電波塔で、世界遺産に登録されています。
登ってセーヌ川を中心に広がる町並みを見下ろすもよし、セーヌ川クルーズや周辺のカフェなどからエッフェル塔を見てパリ気分を味わうもよし。
エッフェル塔で、思いのままにパリを満喫しちゃいましょう♪
ルーブル美術館
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フランス旅行で外せないスポット ルーブル美術館
オルセー美術館、オランジュリー美術館など、数々の美術館がひしめく芸術の都・パリ。
その中でも、ルーブル美術館は世界で最も有名な美術館です。
レオナルド・ダヴィンチの「モナ・リザ」やドラクロワの「民衆を導く自由の女神」、「目には目を歯には歯を」で知られる「ハンムラビ法典」など、一度はどこかで見聞きしたことがある芸術作品や歴史的遺産の現物を拝むことが出来ます。
テュイルリー庭園
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フランス史を語る上で欠かせないスポット テュイルリー庭園
ベルサイユ宮殿の庭園も手掛けた庭師によって設計されたそうで、その美しさから「屋外美術館」と称されています。
テュイルリー庭園を所有していたテュイルリー宮殿はフランス革命からの激動の時代を象徴する建物。1871年5月、パリ・コミューンによって第二帝政の終結とともに焼失しました。
フランス王妃で今日のフランス食文化の基盤を形成したカトリーヌ・ド・メディシスにより建設され、革命期から長くフランス政治の中心地であったこの場所は、現在もパリ市民の憩いの場としてパリを見つめ続けています。
テュイルリー庭園をのんびり散歩して、フランスの歩んできた道に思いをはせてみましょう。
『現地の食べ物・おみやげ』
フランスに来たら味わいたいのがおしゃれなレストランで食べるフランス料理♪
芸術の都ならではのおしゃれなレストランや、セーヌ川に浮かぶ景色が楽しめるお店をご紹介します!
ミュゼ・ドゥ・オルセー・レストラン
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オルセー美術館内にある豪華なレストラン ミュゼ・ドゥ・オルセー・レストラン
美術館の入場者限定のレストランで、メインとデザートのセットが22€(日本円で約2860円程度)で楽しめます。
格式高そうな雰囲気が漂っていますが、マナーはあまり気にせず気軽に食事が出来るそうなので、オルセー美術館を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみましょう♪
バル・デラ・マリン
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セーヌ川に浮かぶ船上レストランバー バル・デラ・マリン
エッフェル塔を眺めながら、シーフード料理を楽しめるフレンチレストランです。
ランチもおすすめですが、ライトアップされたエッフェル塔が素敵なパリの夜景を眺められるディナーは旅の忘れられない思い出になること間違いなし!
価格は20€から。セーヌ川の船上レストランで素敵な夜を過ごしてみては?
『交通機関』
パリの観光の際に理解しておきたいのが、パリの地域分けについて。
パリは1~5の「ゾーン」で区分けされています。
地下鉄移動の時などに使われるので、自分が行きたいスポットがどのゾーンに入っているかを知っておくと現地での移動がスムーズです。
今回紹介したエリアは主にゾーン1と2のエリア。このエリアは「ミニパリ」と呼ばれ、ルーブル美術館やコンコルド広場、エッフェル塔などの主要な観光地が集中しています。
このエリアはメトロやRERでの移動がメジャーです。
今回紹介したスポットを最寄り駅ごとに振り返っていきましょう!
メトロ1号線 パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル駅
メトロ1・3・8号線 コンコルド駅
メトロ3・8号線 オペラ駅
メトロ8号線 エコール・ミリテール駅
ここまで、電車での移動をご紹介してきましたが、フランス旅行で気を付けたいことがもう一点。
フランスではデモやストライキが頻繁に起きます。つまり、電車やバス、タクシーなどの移動手段はいつ運休してしまうかが分かりません。
フランスの観光局のサイト等でストライキ計画表を確認しておけばある程度トラブルを避けることが出来ますが、計画にはなかったストライキが突然行われることもあるので「電車に乗ろうとしたら運休してた・・・。」ということも多々あるそうです。
そんな時に利用したいのがパリの公共レンタルサービスVelib。
メトロの駅や主要な観光地周辺など、パリ市内に1700箇所以上のレンタルステーションがあり、料金は一日借りても1.7€とリーズナブル。
レンタルチケットを購入するにはICチップ付きのクレジットカードが必要です。
詳細はこちらをご確認ください。
日本語参考サイト:https://jp.france.fr/ja/holiday-prep/24124
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