映画「フラガール」は「常磐ハワイアンセンター」というテーマパークの誕生とフラダンサー達の奮闘を描いた作品です。急速な時代の変化に負けず、炭鉱の町を救おうと奮闘した踊り子たちのストーリーは実話がもとになっています。
映画公開前はあまり注目を浴びることのなかった「フラガール」ですが、口コミから話題を呼び、観客動員数130万人を超える大ヒット作となりました。また、日本映画界からも高い評価を受けており、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめとする多くの賞も受賞しています。
映画「フラガール」のロケ地、いわき市周辺の観光スポット、グルメ情報などをご紹介します!
あらすじ
昭和40年代、日本各地の炭鉱が相次いで閉鎖された時代。常磐炭鉱でも大幅な人員削減があり、町の人々は危機的状況に追い込まれていた。そんな福島県いわき市に「常夏のハワイ」を作る計画が…!?
盆踊りしか知らない炭鉱の娘たち。彼女らをフラダンサーに育成すべく、東京からダンス講師平山が呼ばれた。最初は地元の娘たちを馬鹿にする平山。しかし熱心に取り組もうとする娘たちに応えようと、やがて情熱をもって教え始める…。
主な出演者
出演:
松雪泰子(平山まどか)
蒼井優(紀美子)
山崎静代(小百合)
豊川悦司(紀美子の兄)
岸部一徳(吉本)
富司純子(紀美子の母)ほか
出演者は、主演の松雪さんから台詞のないダンサー役まで、ダンス経験のほとんどない方がキャスティングされました。その理由は、実話と同じように素人の女の子が厳しいレッスンを耐え、皆が気持ちを一つにして踊るシーンを作りたかったからだそう!
クライマックスのダンスシーンは、本当に初心者ばかりだったとは思えない程、完成度の高い舞台でした!
映画の舞台・ロケ地
映画は、舞台となった福島県いわき市を始め、近隣の市町村や茨城県でも撮影が行われました。昭和を思わせる建物が映画には多く現れますが、その多くはセットでなく本物の建物だったそうです。ここでは特に印象的だったロケ地を紹介したいと思います。
旧古殿中学校寄宿舎
こちらの建物では、炭鉱の少女たちの通った常磐音楽舞踊学院のシーンが撮影されました。撮影後も映画で使用された立て看板がそのまま残されていたようです。
残念ながら、こちらの建物は2020年に解体が決まったそうです。
古き良き昭和の光景が消えていってしまうのはちょっと寂しいですね…
ちなみに実際の常磐音楽舞踊学院は、フラダンサーを養成する学校として現在も存続しています。
那珂湊駅
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平山まどかが電車に乗って帰京するシーンに登場。映画では常磐線の湯本南駅となっていますが、実際は茨城のローカル線の一駅です。
素朴な雰囲気溢れる駅ですが、撮影では30年以上も運行を続ける現役ディーゼル車が使われたそうです。
映画に登場したものと同じ型の列車は、今も元気に運行を続けています。
備考…ひたちなか海浜鉄道湊線
常磐ハワイアンセンター
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踊り子たちが最後に踊る場所が、この常磐ハワイアンセンター。実際にフラダンスショーが行われる舞台で撮影されています。
写真はオープンして間も無い頃のものだそう。かなり色鮮やかな建物ですね!
1990年、常磐ハワイアンセンターは「スパリゾートハワイアンズ」に名称を変え、半世紀以上経った現在も人気のリゾート施設として毎年多くの観光客が訪れています!
そんな現在の姿がこちら。
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色は塗り替えられていますが、建物の形はそのままですね!観光地としても魅力が満載のスポットなので、次の項目で詳しくご紹介します!
周りの観光スポットやツアー
フラガールの舞台となった福島・いわき。映画では炭鉱の山というイメージが強かったですが、実は海の美しい街でもあるんです。
ハワイアンズはもちろんいわきの海を楽しめるスポットを中心に紹介していきたいと思います!
スパリゾートハワイアンズ
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先ほども説明した通り、50年以上の歴史のあるハワイアンズ。
リニューアルが頻繁にあるので、いつ行っても全く古さを感じさせません!
1番の目玉は写真の大型プールやウォータースライダーです。
室内なので冬でも快適に海水浴気分が味わえますよ!
さらには、日本一の高低差&長さを誇るボディスライダーも!
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スリル満点のスライダー、ちょっと怖いけど滑ってみたいですね!
もちろん、映画のロケ地にもなった舞台でのフラダンスショーも鑑賞できます♪
映画がヒットしたことで、以前よりもショーの観客が格段に増えたのだそう!
ダンスを間近で見たい方には有料席での鑑賞がおすすめです。
楽しめるスポットが多すぎるので、1日で全て回るのは難しいかも(笑)
敷地内にはホテルも併設されていますので、連泊して遊ぶのも良いかも!
営業時間…10:00〜22:00
入場料…大人(中学生以上)/3570円 小人(小学生)/2250円 幼児(3歳以上)/1640円
アクアマリンふくしま
いわき市内でハワイアンズと人気を争う観光スポット、東北最大級の水族館「アクアマリンふくしま」です。
黒潮・親潮を再現した迫力の水中三角トンネルは必見!
魚を見て楽しむだけでなく、様々な体験が出来る施設が盛り沢山です。
館内には釣り場があり、釣った魚をその場で唐揚げにして食べることができます!
設備が揃っているので、初心者や子供でも安心して釣ることができますよ。
また、世界最大級のタッチプールでは、裸足になってヒトデやナマコを触る体験も。
他の水族館ではできない体験を、アクアマリンふくしまでしてみませんか?
開館時間…通常期 9:00〜17:30 冬季(12/1〜3/20) 9:00〜17:00
休館日…なし(年中無休)
入館料…大人/1850円 小〜高校生/900円 未就学児/無料
塩屋崎灯台
いわきの海岸に建つ「塩屋崎灯台」。
こちらは、日本では珍しい”登れる灯台”なんだそうです。
灯台の上まで登ると、美しい太平洋を一望することが出来ます。
おすすめの時間帯は夕暮れ時。夕焼けと海のコントラストを楽しんで欲しいです!
美空ひばりさんの歌「みだれ髪」の歌詞にも登場することから、灯台の下には歌碑が建てられています。
営業時間…9:00〜16:00 (3月〜9月土日祝日は30分延長)
休館日…強風・悪天候時
観覧料…中学生以上/300円 小学生以下/無料
現地の食べ物・おみやげ
観光スポット満載のいわき。食べ物やお土産もインパクトのあるものがたくさんありますよ!いわきへ来たら絶対に食べたい名物&お土産の中から、厳選したものをご紹介します。
メヒコ
店内になぜかフラミンゴがいる、ちょっと変わったレストラン。
時々、SNSやTVでも話題になっていますね!
福島・茨城を中心に展開しているこちらのレストランですが、フラミンゴ館1号店はいわき市内にあるんです。
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フラミンゴを見ながら食べて欲しいのは、名物の「カニピラフ」!
本格派ピラフの上には、殻付きズワイガニが豪快にのせられています。
料理もインパクト満載なシーフードレストランです!
営業時間…11:00〜22:00(21:00 ラストオーダー)
ジャンボシュークリーム
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いわきの隠れた名物が、白土屋菓子店の「ジャンボシュークリーム」。
こちらも、何度かTVで紹介されているみたいですね!
サイズはいくつか種類がありますが、一番巨大な「超特大ジャンボシュー」は、なんとホールケーキよりも大きいんだそう…
サクサクのシュー生地の中にはカスタードと生クリームがたっぷり入っていて、クリーム好きにはたまらない美味しさです。
ぜひ、家族や友人と分け合って食べてみてくださいね♪
営業時間…8:30〜18:30
定休日…不定休
ゼリーのイエ
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最後にご紹介するのは、こちらの「ゼリーのイエ」。
カラフルな美しいゼリーは、オンラインショップでも入手困難なほどの人気を誇ります。
ショーケースの中は、まるで宝石箱のよう!
ゼリーの中にはムースが入っており、その美味しさもまた格別です。
閉店前に売り切れてしまうことが多いので、開店すぐの時間帯がおすすめ。
営業時間…9:00〜15:00(なくなり次第閉店)
定休日…土日祝日
交通機関
公共交通機関を使うなら、路線バスが断然便利です。
市内はかなり広いので、JR常磐線の主要駅から各観光地へ向かってバスを乗り継ぐと迷いませんよ!
JR常磐線・湯本駅からは、スパリゾートハワイアンズまでの無料送迎バスも運行しているので、ぜひご利用ください!
オススメのホテル・航空チケット
スパリゾートハワイアンズへ遊びに行くなら、敷地内のホテルがおすすめ。ホテルの宿泊者は、東京・横浜・埼玉から運行している無料の長距離送迎バスが利用できます。交通費が丸々浮いちゃうのは嬉しいですね!
いわき市までのアクセスは、東北や関東方面からは高速バスや鉄道がおすすめです。JR常磐線「特急ひたち」なら上野-いわき間は乗り換えなしです。
関西方面からお越しの方は、大阪伊丹空港から福島空港までの直通便が早くて便利です。
まとめ
今回は、映画「フラガール」の舞台となったいわき市のおすすめ観光地を紹介しました。
ハワイアンズの他にも、魅力的な観光地やグルメが満載です。
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