エミー賞やゴールデングローブ賞など、数々の賞に輝いた英国貴族ドラマシリーズ『ダウントン・アビー』。
世界200カ国以上で放送され、ダウントニアン(『ダウントン・アビー』を熱烈に愛する人々)という言葉まで生み出した、大ヒット作となりました。
2015年にドラマは第6シーズンで終了しましたが、2019年に映画となって復活!
撮影の舞台となったイギリスから、華麗なるロケ地情報をたっぷりお届けします。
『あらすじ』
時は1927年。英国の貴族制度は徐々に影響力を失って来ているものの、まだまだ階級意識が明確な時代の英国。そんな中、当主のグランサム伯爵ロバート・クローリーを筆頭に、クローリー一族が住まう邸宅、ダウントン・アビーに衝撃の一報がもたらされた。なんと英国国王夫妻がヨークシャーへの行幸の途中に、ダウントン・アビーを訪れるというものだった。
ダウントン村で起こる一大イベントを万全を期して迎える為、伯爵家の長女メアリーは引退した老練な執事・カーソンを呼び戻す。そんな中相続問題やスキャンダル、一族と使用人を巻き込んだ計略やロマンスが次々と巻き起こる。果たしてクローリー一族は、国王夫妻来訪というまたとない僥倖を、無事に乗り切れるのか?
『主な出演者』
監督:マイケル・エングラー
出演者:ヒュー・ボネヴィル(ロバート・クローリー[グランサム伯爵])、エリザベス・マクガヴァン(コーラ・クローリー[グランサム伯爵夫人])、ミシェル・ドッカリー(長女 メアリー)、ローラ・カーマイケル(次女 イーディス)、マギー・スミス(バイオレット・クローリー[先代グランサム伯爵夫人])、イメルダ・スタウントン(モード・バグショー)、ジェラルディン・ジェームズ(メアリー王妃)、ジム・カーター(カーソン)、フィリス・ローガン(ヒューズ)、ロブ・ジェームズ=コリアー(トーマス・バロー)他
『ダウントン・アビー』には数々の魅力的なキャラが登場しますが、ひときわ際立っていたのが、使用人トーマス・バロー。
貴族階級を頂点とするこの物語ですが、使用人の中にも厳格なハイアラーキー(階層構造)が存在します。フットマンと呼ばれる下僕から、使用人の頂点である執事まで上り詰めようとするトーマスは、冷酷で計算高く、自分の利益の為なら同僚をも蹴落とし主人すら利用する、野心の塊のような人物です。
ドラマシリーズではゲス野郎の名を欲しいままにした彼ですが、普通の男性のように生きられない苦しみと疎外感から、繊細で脆い一面を見せることも。
映画では、そんなトーマスの人生に大きな転機が訪れますので、是非ご自身の目でお確かめ下さい!
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\同じイギリスが舞台の作品/
『映画の舞台・ロケ地』
『ダウントン・アビー』は貴族の物語だけあって、華麗な撮影地がたくさん出てきます。
ここではイギリスでメインのロケ地となった、撮影の舞台をご紹介します♪
ダウントン・アビー:ハイクレア城(ハンプシャー)
『ダウントン・アビー』最大のロケ地は、なんといってもクローリー一家が暮らす大邸宅!
舞台となったのは、イギリスのハンプシャーにある、実在するお城「ハイクレア城」。庭園・農場と牧場を合わて約5,000エーカー(約20平方キロメートル)という広大な敷地内にハイクレア城は建っています。
ビクトリア朝時代から続くこのお城は、第8代カナーヴォン伯爵家が今も暮らしています。実在する部屋数は本人達にもわからないという…何ともスケールの大きなお城です。
こちらのお城は主に夏季に一般公開しており(2021年は7月11日~9月7日まで予定)、お城と庭園がセットになった入場料は大人£24.00です。入場券はオンラインから購入できますが、ロンドン発着の日本語ツアーもあります。
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ダウントン村:バンプトン(オックスフォードシャー)
ハイクレア城から北西に位置する、コッツウォルズのオックスフォードシャー州には、牧歌的で美しいバンプトン村があります。バンプトン村はダウントン・アビーの邸宅のある、ダウントン村の設定になっています。
ドラマシリーズでは村の教会として利用された、セント・メアリー教会は、映画でも撮影に使われています。ドラマシリーズに出てきた郵便局や、病院の撮影で使われた図書館など、小さな村ながらも見どころが多いバンプトン村。
図書館ではタウンマップや関連グッズが購入できます。
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レイコック(ウィルトシャー)
コッツウォルズ南部にある、ウィルトシャー州のレイコック村は、昔の街並みがそのまま残された美しい小さな村です。
ドラマシリーズでは、執事カーソンと家政婦長ヒューズの家があるコテージの外観は、ここレイコックで撮影されました。映画では、国王来訪パレードという重要シーンの舞台となっています。
レイコック村には13世紀に建てられたレイコック・アビー(寺院)があり、『ダウントン・アビー』だけでなく、ハリーポッターの撮影地としても一躍有名になりました。
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『周りの観光スポットやツアー』
『ダウントン・アビー』では、度々一家がロンドンへ行くシーンがありますが、颯爽とファーストクラスの列車(使用人は3等車)へ乗り込むシーンは、階級社会を如実に表していましたね。
ロンドンには『ダウントン・アビー』にまつわる、おいしい撮影地がありますので、ロンドン観光のお供にいかがでしょうか♪
ルールズレストラン
ロンドンで一番古いレストラン「ルールズ」は、1798年創業という老舗で、ローストビーフが有名です。
レストランはドラマの第3シーズンで、伯爵家次女イーディスが、新聞社の編集長と食事に行くシーンで使われました。
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ザ・リッツ・レストラン
ドラマの第6シーズンで、次女イーディスが元婚約者と再会するシーンで使われたのが、5 つ星の高級ホテル「ザ・リッツ・ロンドン」内にある、ザ・リッツ・レストラン。
「リッツで食事だなんて、なんて素敵なの!」とイーディスがはしゃいでいたことから、当時の貴族社会でもリッツは特別な場所だったことが伺えます。ミシュランスター・ダイニングですので、思いっきりおしゃれをして食事を楽しみたいですね!
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『現地の食べ物・おみやげ』
映画『ダウントン・アビー』公開を記念して、2019年9月にハ
その時に振る舞われた飲み物が、その名も「ハイクレア・
ハイクレア・キャッスル・ジン
ご夫妻で3年もの歳月をかけて開発をされた、
インターナショナル・スピリッツ・コンペティションで、
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\同じイギリスが舞台の作品/
『交通機関』
公共交通機関が整っているロンドンは、地下鉄・電車・バスやタクシーの利用が便利で安上がりです。旅の計画はロンドン交通局 (TFL:Transport for London)を使って上手にたてましょう。
ハイクレア城やコッツウォルズへの旅は、ロンドン発着の日本語ツアーの参加が便利です。
『オススメのホテル・航空チケット』
イギリスの田舎に行くのであれば、カントリースタイルの昔ながらの宿に宿泊してみたいところ。ここではそんな夢を叶えてくれる、すてきな宿をご紹介します。
ザ・スワン・イン
コッツウォルズあるスウィンブルック村では、ドラマ第2シーズンで、伯爵家3女シビルの恋の行方が撮影されました。舞台となったスワン・インは、イギリスの伝統的スタイルの宿泊施設で、1階がパブ、2階が宿泊施設になっています。
パブは英国キャメロン元首相も訪れたことがあるほどで、その味はお墨付きです♪
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『まとめ』
英国貴族が主役とあって、今回はきらびやかなロケ地が多かったですね。中でも夏季に一般公開されるハイクレア城は、マストで訪れてみたい場所です。
英国一美しいと言われる田舎・コッツウォルズと、大都会ロンドン。いいとこどりの旅を、ロケ地を巡りながら楽しみましょう♪
WORDS : CALLA LILY
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