映画「ローマの休日」は、「ノッティングヒルの恋人」や「プリティープリンセス」など、数々のロマンティック映画のモデルとなったラブストーリーの定番!映画の中でアン王女が訪れたローマは、人生で一度は訪れたい憧れの場所です。
今回は、イタリア・ローマで映画「ローマの休日」の足跡をたどる旅のプランをご紹介!ローマで夢のようなバカンスを楽しみましょう♪ローマの観光名所がたくさん出てくる本作。ローマ観光の際は、アン王女になりきって楽しんでみては?
あらすじ
ヨーロッパ各国を表敬旅行中のアン王女(オードリー・ヘップバーン)。忙しいスケジュールと自由のない生活にうんざりしていた王女は、夜こっそりと宮殿を抜け出すが、直前に鎮静剤を打たれていたため、路肩のベンチで睡魔に襲われる。
そこにたまたま通りかかったジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)は彼女を見かねて、仕方なく介抱することに。新聞記者であったジョーは、翌日になって、昨夜介抱した女がアン王女であることを知る。これはスクープになると踏んだジョーは、アンに職業を偽って接触する。
しかし、ローマを散策しているうちに二人の仲は親密になっていく…。
\王女×新聞記者の一日だけの恋物語…/
主な出演者
監督:ウイリアム・ワイラー
出演:オードリー・ヘップバーン(アン王女)
グレゴリー・ペック(新聞記者ジョー)
エディ・アルバート(ジョーの同僚)
ハートリー・パワー(ジョーの上司)ほか
マイ・フェア・レディ―やティファニーで朝食をなどで知られるオードリーヘップバーン。この「ローマの休日」でアカデミー主演女優賞を獲得し、一躍ハリウッドの大スターになったんだとか。
アン王女のファッションは今も昔も女の子の憧れ。アン王女のショートヘアーは「ヘップバーンカット」と呼ばれ、当時、日本の女子たちの間で大ムーブになったそうです。
\この映画が好きなあなたにおすすめ/
映画の舞台・ロケ地
アン王女がその身分を忘れて観光を楽しんだ街、イタリア・ローマ。映画でも、たった1日で観光名所を巡りましたが、ロケ地はどこも歩いて回ることが出来ます♪
バルベリーニ宮殿
アン王女が滞在していたとされるバルベリーニ宮殿。特に映画で使われたのはバルベリーニ宮殿の「門」!アン王女が宮殿から抜け出すシーンで有名です。
ジョーと別れ、アンとジョーが一国の王女と新聞記者に戻っていくシーンもここが使われています。
バルベリーニ宮殿はバロック様式の国立美術館で、ベルニーニの「ウルバヌス8世の胸像」やカラバッジョの「ナルシス」など、有名な美術作品が展示されています。中でもウルバヌス8世の治世をたたえるために作られたという天井画は圧巻です。
建築物としてもたいへん面白いお城で、目の錯覚を利用して大きく見せるため上の階の窓を小さくするなどの工夫があります。この遠近法はディズニーランドのシンデレラ城などでも利用されているもの。
また、バルベリーニ宮殿の螺旋階段は、たいへん美しく有名です。
共和国広場
アン王女がトラックの荷台から降りた共和国広場。夜の美しさはぜひ見ておきたいですね。
ディオクレティアヌス浴場の半円形の柱廊を利用しているため、古代ローマの建造物の雰囲気を残しています。ディオクレティアヌス帝は、ローマ帝国最後の軍人皇帝でした。
フォロ・ロマーノ
アン王女が眠っていたフォロ・ロマーノ。アンとジョーが出会った場所でもあります。
フォロ・ロマーノは約2000万年前のローマ遺跡で、世界遺産に登録されています。「ブルータス、お前もか」で有名なユリウスカエサルが演説をした歴史ある遺跡です。
「すべての道はローマに通ず」ということわざが生まれた場所でもあり、その言葉通り、ローマ帝国中の道がフォロ・ロマーノに続いているのです。神殿や下水道も整備されていたとされ、高度な建設技術を有していたことが分かります。
コロッセオ
ジョーとアンが観光で訪れたコロッセオ。
映画の冒頭、タクシーの中でジョーに「家はどこか?」と聞かれたアン王女は「コロッセオ」と答えました。
コロッセオは古代ローマ市民に娯楽を提供すべく、皇帝によって建設された円形競技場。「パンとサーカス」と謳われたローマ市民の贅沢な暮らしぶりを伺える遺産の一つで、当時は、剣奴の闘争や動物との戦いなどの見世物が行われていました。
トレヴィの泉
アン王女の魅力的なショートヘアー「ヘップバーンカット」が生まれたのはトレヴィの泉の近くにあった美容院。
泉に背を向けてコインを1枚投げ入れると再びローマにもどってこれるというジンクスがあるんだとか。
ちなみに、2枚だと大切な人と永遠に一緒にいることができるように、3枚だと恋人や夫婦が分かれることができるようになるといわれています。三つ目のジンクスはキリスト教が離婚を禁じていた時にできたもの。なんともユニークなジンクスですね。
スペイン広場
アン王女がジェラートをほおばっていたスペイン広場。
残念ながら、現在は保全のため、階段への座り込みや飲食はできませんが、映画のシーンに思いをはせながら雰囲気を楽しんでみましょう。
また、近くのジェラート屋さんでは、今でもオードリーヘップバーンがほおばっていたジェラートを買うことが出来ます。後半でご紹介します!
真実の口
ジョーが手を食べられてしまったフリをしてアンを驚かした真実の口。あまりにも有名なあのシーンのパロディは、さまざまな映画やCMなどに使われています。
真実の口には「心に偽りのあるものが手を入れると抜けなくなる」という伝説があるそうです。あなたも試してみては?
サンタンジェロ城
アン女王が参加した船上パーティーが行われたサンタンジェロ城。
アン王女とジョーが川に飛び込んで逃げるシーンで使われたのは、サンタンジェロ橋とその下を流れるテーベ川。
サンタンジェロ城はローマ皇帝ハドリアヌスの霊廟として建てられ、現在は博物館となっています。上から見ると、北海道の五稜郭を彷彿とさせる城砦ですね!
コロンナ宮殿
コロンナ宮殿は、アン王女の記者会見が行われたロケ地です。
この投稿をInstagramで見る
多くの教皇を輩出していたコロンナ家が建てた宮殿で、当初はレパントの海戦でのキリスト教国連合軍の大勝利を賛美するための巨大なギャラリーとして建設されたそうです。
現在は美術館となっており、その豪華絢爛なギャラリーは「ローマン・バロックの宝石箱」と呼ばれるほど。一国の王女になった気分で館内を優雅に見物してみましょう♪
周りの観光スポットやツアー
パンテオン
古代ローマの遺跡パンテオン神殿
初代ローマ皇帝アウグストゥスの側近マルクス・ウィプサニウス・アグリッパにより建設されましたが、その後火災により焼失。現在残っているものは皇帝ハドリアヌスが再建したものとされています。
アン王女とジョーがカフェのテラス席で戯れていたシーンはパンテオン近くにあるカフェで撮影されたんだとか。現在そのカフェはなくなっているそうですが、パンテオンの近くには素敵なカフェやコーヒーハウスがたくさんあります。
観光の合間に、パンテオンを眺めながらコーヒーを楽しむのもいいでしょう。
サンピエトロ大聖堂
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
世界で最も小さな国バチカン市国のシンボル・サンピエトロ大聖堂
宗教改革の発端となったレオ10世の贖宥状の販売は、このサンピエトロ大聖堂を大規模改修するのに必要な資金を得るために行われたんだとか・・・。
その豪華絢爛なバロック様式の建物からは、キリスト教の総本山の風格が感じられます。
現地の食べ物・おみやげ
パラッツォ・デル・フレッド
この投稿をInstagramで見る
アン王女が食べていたジェラートを販売している、老舗のジェラート屋さんパラッツォ・デル・フレッド
スペイン広場の近くにあるので、アン王女になった気分で観光のおともにジェラートを思いっきりほおばってみましょう!
サンテオスキタオ
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
コーヒー好きなら一度は訪れておきたいコーヒーバー、サンテオスキタオでは、本場イタリアの伝統的なエスプレッソを楽しめます。
日本人観光客に人気なカッフェマキアートやカプチーノもおすすめ。
交通機関
今回紹介したロケ地・観光地はローマの中心に位置する地下鉄テルミニ駅から歩いて回ることが出来ます。ぜひ、ローマを歩いて満喫してみましょう!
※コロンナ宮殿は、土曜日しか営業していない事や鑑賞に数時間かかることから、他のロケ地と分けて別日に回ることをおすすめします。
まとめ
数々のロマンス映画のモデルとなった名作映画「ローマの休日」。映画のラストでアン王女が「ローマは特別な場所」と称したように、ローマは永遠の憧れの地です。今夜は映画「ローマの休日」で夢のローマへ想いをはせてみませんか?
コメント 記事の感想やライターさんへの応援メッセージを送ろう!