不朽の名作ラブコメ『ノッティング・ヒルの恋人』。ハリウッド2大スターであるヒュー・グラント×ジュリア・ロバーツのW主演というのも魅力のひとつ。
二人のラブロマンスはもちろん、スクリーンに映るロンドンの風景に憧れを抱いた方も多いのではないでしょうか?
また、主人公のちょっぴり(?)変わった同居人スパイク(リス・エヴァンス)など、登場人物たちの個性的なキャラクターは、私たちを楽しませてくれます。
今回は、映画の舞台となったロンドン西部「ノッティングヒル」で、映画のロケ地や周辺の観光スポットをご紹介!
あなたも、映画の登場人物になりきってロンドンの街を歩いてみましょう!
『あらすじ』
ヒュー・グラント演じるウィリアム・タッカーは赤字の旅行書専門店を営む書店員。退屈な日々を送っていた。そんなある日、彼の店に大物ハリウッド女優アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)が現れる。
一般男性×大物女優がくり広げる”逆”シンデレラストーリー。
『主な出演者』
監督:ロジャー・ミッシェル 出演:ジュリア・ロバーツ(アナ・スコット)、ヒュー・グラント(ウィリアム・タッカー)、リス・エヴァンス(スパイク(ウィリアムの同居人))、ジーナ・マッキー(ベラ(ウィリアムの友人))、ティム・マッキナリー(マックス(ベラの夫でウィリアムの友人))ほか
主人公のウィリアム・タッカー役を務めるヒュー・グラントは『ノッティングヒルの恋人』の他に『ブリジットジョーンズの手紙』など、多数のロマンティック・コメディーに出演。そんな彼は、『ロマンティック・コメディの帝王』と呼ばれています。
また、リス・エヴァンス演じる主人公の同居人スパイクの個性豊かなキャラクターが作品をより盛り上げています。彼がいることで、シリアスなシーンもクスッと笑える場面になっていて、作品には欠かせない存在です。
『映画の舞台・ロケ地』
映画『ノッティングヒルの恋人』のロケ地であるノッティングヒル(Notting Hill)は絵本の中に出てきそうな町並みでとってもキュート。
ロマンティックコメディーの登場人物になったつもりで、街を歩いてみましょう。
ポートベローロード
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まずは、ウィリアムたちが暮らす街ポートベロー・ロード・マーケット(Portobello Road Market)。カラフルな住居が軒を連ね、インスタ映え間違いなしのかわいらしい街並みです。
ポートベローはアンティークが有名。週末はアンティークマーケットが開かれ、掘り出し物を探しに多くの人でにぎわいます。
マーケットが開かれていなくても、常設のアンティークショップもあるので、ロケ地巡りの傍らにショッピングを楽しむのもありです♪
ノッティングヒルブックショップ
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ウィリアムが営業していた旅行書専門店トラベルブックカンパニー(THE TRAVEL BOOKS Co.)。ウィリアムとアナが出会う重要な場所です。
現在は一般書のお店に変わっていますが、雰囲気はそのまま。
ウィリアムの本屋さんというと、一般書のお店と勘違いしてジョングリムシャムやくまのプーさんを探しにやってきたお客さんを思い出しますが、今ならどちらもこの本屋さんにあるかもしれません。店員さんに尋ねてみてはいかがでしょうか?
青いドアの家/運命の交差点
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ウィリアムとスパイクが暮らすテラスハウス青いドアの家(The blue door)。
交差点でぶつかってアナの服にオレンジジュースのシミを作ってしまったウィリアムがアナを自宅にあげるシーンが印象的。
映画でウィリアムが交差点から家はすぐそこだと言っていましたが、本当に目と鼻の先にあります。
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ファンの間で「運命の交差点」といわれている場所。
青いドアの家を訪れる時は、一緒にこちらにも行ってみましょう。
巡礼の際に飲み物をもっていたら、誰かとぶつからないように注意して!
コロネシネマ
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アナが滞在しているホテルを訪れたところ、アナの恋人と鉢合わせてしまったウィリアムが彼女の映画を一人で観るシーンで使われた映画館コロネシネマ(Coronet Cinema)。
ロンドン最古の映画館で、現在も営業しています。
19世紀に劇場としてオープンし、現在は映画館となっていますが、外観はもちろん、内部も劇場時代のまま残されており、近代ヨーロッパの優雅な雰囲気が楽しめます。
リッツホテル
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アナが滞在していたホテル、リッツホテル(The Ritz London)。
撮影に使われたのはトラファルガー・スウィートというお部屋。
ウィリアムが競馬の専門誌の記者を装ってアナに会いに行くシーンで有名です。
リッツホテルはロイヤルファミリー御用達の伝統あるホテルで、100年以上の歴史があります。
エリザベス2世をはじめとするイギリス王室のメンバーや「鉄のカーテン演説」で知られるウィストン・チャーチルなど各界の著名人が開業当時から現在に至るまで利用していることでも知られています。
ケンウッド・ハウス
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物語の後半、アナをあきらめきれないウィリアムが訪れた映画の撮影現場、ケンウッド・ハウス(Kenwood House)。
撮影には敷地内の庭園が使用されました。
ケンウッド・ハウスの歴史は古く、17世紀前半にまで遡ることができます。もとは貴族の邸宅でしたが、現在ではレンブラントの「自画像」やフェルメールの「ギターを弾く女」など、有名絵画が展示される美術館になっています。
敷地内にあるカフェ・レストランの建物は貴族の邸宅だったころ、醸造所を兼ねた屋敷の一つだったそうです。
緑豊かな庭園を眺めながら、優雅にティーブレイクするのもいいでしょう。
ローズミードガーデンズ
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アナとウィリアムが、こっそり忍び込んだお庭ローズミードガーデンズ(Rosmead Gardens)。
ここは、プライベートガーデンといわれるイギリスの高級住宅地にある鍵付きのお庭。鍵を持っている住人しか使うことが出来ません。
映画のように忍び込みたい気持ちをぐっと抑えて、外観と雰囲気を楽しみましょう。
SAVOYホテル
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映画のラスト、アナの記者会見にウィリアムが乗り込み、プロポーズをしたSAVOYホテル(the SAVOY)。
こちらもリッツホテルと並び、イギリスを代表する伝統的な高級ホテル。
「近代ホテルの歴史はSAVOYホテルから始まった」といわれています。
チャールズチャップリンやマリリンモンローも宿泊したことがあるんだとか!
また、リッツホテルの常連であったチャーチル元首はSAVOYホテルで昼食を楽しんでいたそうです。
『周りの観光スポットやツアー』
映画『ノッティングヒルの恋人』のロケ地周辺には魅力的な観光スポットがたくさん!
ロケ地巡りの傍ら、徒歩でふらっとよれるおすすめの観光スポットをご紹介します。
ケンジントン宮殿
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ヴィクトリア女王が幼少期を過ごされたことで有名なケンジントン宮殿(Kensington Palace)。
現在は、ウィリアム王子とキャサリン妃やその子どもたちが暮らしています。
ケンジントン宮殿は、古くから英国の若い王室の住まいとして使用されてきました。
イギリス王室の歴史を感じながら散策してみましょう。
また、敷地内にあるカフェでは伝統的なアフタヌーンティーを楽しむことができます。
ブランド パッケージ 広告 ミュージアム
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消費者文化を保存するため、身近な生活用品のパッケージや広告などを展示している一風変わった博物館、ブランド パッケージ 広告 ミュージアム(Museum of Brands, Packaging and Advertising)。
住宅街の目立たない場所にある、まさに隠れ家的な施設です。
トワイニングスやマクビティなどイギリスを代表する食品メイカーのパッケージのほか、おもちゃや雑誌、商品のおまけに至るまで、館内はレトロな展示品で埋め尽くされています。
ミュージアム内のカフェに売っている有名な商品パッケージをかたどったポストカードは友人へのお土産にぴったり。
バッキンガム宮殿
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エリザベス女王が暮らすロンドンの公邸、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)。
ロイヤルウエディングの際、宮殿のバルコニーからロイヤルファミリーがあいさつをすることで有名です。テレビで見たことがあるのではないでしょうか?
またロンドンのシンボルである、大きな黒い帽子に赤い制服の兵隊さんが行進する様子を見物できます。
毎年、エリザベス女王がスコットランドのお住まいに移られる夏の間だけ、宮殿が一般公開されるので、夏にロンドンを観光される際にはぜひ訪れてみてください。
『現地の食べ物・おみやげ』
家庭的なアフタヌーンティーを楽しめるお店や、買っておきたい『ノッティングヒルの恋人』グッズなど、ロケ地巡りをよりいっそう楽しめるお店をご紹介します!
せっかくのロンドン旅行、とことん楽しみつくしましょう♪
カンディラ・ティー・ルーム
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ケンジントン宮殿へと続くケンジントン・チャーチ・ストリートにあるティールーム、カンディラ・ティー・ルーム(Candella Tea Room)。
個人宅でくつろぐようにお茶を楽しんでもらいたいという女性店主の想いが込められている店内は、かわいらしいアンティーク家具で彩られています。
おすすめはTraditional Afternoon Tea Service(£15.95)。アンティークなカップとケーキスタンドで、サンドウィッチ、自家製スコーン、パティスリーからなるイギリス家庭の伝統的なアフタヌーンティーを楽しめます。
また、Kensington Breakfast Tea Serviceは、朝食用のサンドウィッチやオープンサンド、自家製スコーンにデニッシュのティーセット。朝ごはんにおすすめです。
紅茶は、世界中から集められた約90種類の茶葉の中から選ぶことができ、お持ち帰りも可能です。
アンティークの食器も販売しているので、お土産にいかがでしょうか?
ノッティングヒル・ギフトショップ
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ウィリアムの本屋さんの撮影が行われた場所であるノッティングヒル・ギフトショップ(Notting Hill Gift Shop)。
もともと、この場所に旅行書専門店があり、そこが撮影に使われていたんだとか。
※ロケ地の中で紹介したノッティングヒル・ブックショップは映画の本屋のモデルとなったお店。
ここでは、映画のポスターが印刷されたTシャツを購入することが出来ます。
旅の思い出に、Tシャツを着て帰るのもいいでしょう。
Books for Cooks
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料理本専門店 Books for Cooks。
映画でウィリアムは旅行書専門店を営んでいましたが、こちらは世界中の料理本を集めた専門書店です。
店内で扱っている本の中からレシピを選んで、日替わりのコース料理を提供しています。
PRESTAT(プレスタ)
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イギリス王室御用達のチョコレート店PRESTAT(プレスタット)。
イギリス児童文学で有名なロアルド・ダールお気に入りのチョコレート店としてもその名を知られています。
ロアルドはPRESTATのチョコレートから代表作「チャーリーとチョコレート工場」の発想を得たといわれています。
プレスタットは元祖トリュフチョコレートのお店。
ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚記念に作られたユニオンジャックパッケージのチョコレートボックスは、見た目もかわいらしくギフトに最適。(£14.99)
『交通機関』
今回ご紹介したエリアは主に以下の2つ。
★地下鉄ノッティングヒル・ゲート駅から徒歩15分以内のエリア
※ノッティングヒル・ゲート駅への地下鉄の路線:路線セントラル・ライン/サークル・ライン/ディストリクト・ライン
★地下鉄グリーンパーク駅から徒歩15分以内のエリア
※グリーンパーク駅への地下鉄の路線:ジュビリー・ライン/ピカデリー・ライン/ヴィクトリア・ライン
★ケンウッドハウスへはノーザン・ラインのゴルダーズグリーン(Golders Green)駅から210番のバスを使うと便利です。
『オススメのホテル・航空チケット』
ジ・アビー・コート
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ヒースロー空港から車で30分程度、ポートベロー・ロード・マーケットまで徒歩4分という好立地にあるイングリッシュ・カントリー・スタイルのホテル。ジ・アビー・コート(The Abby Court)。
全部屋ジェットバス付きで、お姫様が暮らしていそうなかわいらしい内装が魅力的です。
リーズナブルな価格もおすすめの理由の一つ。
ロマンティック・コメディのヒロインになり切って、旅行を楽しみましょう♪
『まとめ』
90年代を代表するロマンティック・コメディー、映画『ノッティングヒルの恋人』。
今回は映画の題名にもなっているロンドン西部「ノッティングヒル」を中心に映画のロケ地や観光スポットなどを紹介していきました。
今夜は旅の予習として、映画を見直してみませんか?
小森 モカ
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