1964年に公開されたミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」は、色褪せることのないミュージカル映画の金字塔です。映画のサウンドトラックにおさめられた数々の曲は誰もが知るスタンダードソングとなっています。作中でおしみなく披露される、オーストリアアルプスの美しい景色や古都ザルツブルクの風景も見どころのひとつ。
今回は、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台となったザルツブルクを中心にオーストリアの魅力をたくさん紹介したいと思います。
あらすじ
明るく自由な性格のマリアは修道女見習いだったが、周囲からは「どうも修道女に向いてない…」と思われていた。教会は彼女をいったん俗世に戻すべく、トラップ大佐の7人の子供達の家庭教師として送り込む。
妻を亡くして偏屈になっていたトラップ大佐。音楽を禁止するなど、子供への厳しい躾が一家を窮屈な空気にしていた。マリアは持ち前の明るい性格と、大好きな音楽を通してトラップ一家と心を通わせていく。
トラップ一家にとって、なくてはならない存在となるマリア。しかし、ここから時代は予想できない方向へ…一家は大きな決断をすることに…!
\ハラハラドキドキの展開が待っています!/
主な出演者
監督:ロバート・ワイズ
出演:ジュリー・アンドリュース(マリア)
クリストファー・プラマー(ゲオルク)
エリノア・パーカー(エルザ)
ペギー・ウッド(修道院長)
シャーミアン・カー(リーズル)ほか
マリア役のジュリー・アンドリュースをはじめ、フォントラップ大佐役のクリストファー・プラマーなども美声の持ち主。ジュリー・アンドリュースはミュージカルスターとして一時代を築いたトップ歌手です。
実話に基づいたストーリー
「サウンド・オブ・ミュージック」は実話をもとにしており、マリアたちはみな実在の人物です。亡命後のアメリカで生活費を稼ぐために、マリア自身が物語を執筆したそうです。映画の脚色によって、トラップ大佐は実際のキャラクターよりも頑固で高圧的な雰囲気になっているそうで、マリアはそこは納得がいかず、「トラップ大佐はもっと素敵な人だった」と言っていたそうです。
オーストリア人はユーモア好きで趣味人が多いので、どちらかというとドイツ将校のような描かれ方をした映画のトラップ大佐とは、イメージが大きく異なるのでしょう。
映画の舞台・ロケ地
映画のロケ地は音楽の聖地オーストリアに位置するザルツブルク!中世ヨーロッパを思わすような風景が広がるザルツブルクの魅力を一挙ご紹介します!
ノンベルク修道院
マリアが修道女見習いとして過ごしたノンベルク修道院は、714年に創建されました。ドイツ語圏で最も歴史のある、名門女子修道院です。
修道女たちの生活棟は非公開ですが、教会は一般公開されています!礼拝堂にはゴシック様式の主祭壇があり、地下には初代院長のお墓があるそうです。
マリアが過ごしたこちらの修道院、ぜひ一度訪れてみたいですね!
レジデンツ広場
レジデンツ広場はマリアが修道院を発ち、初めてトラップ家に向かうときに立ち寄る広場です。中央にある”アトラス神の噴水”に寄りかかってマリアが歌うシーンでは、期待と不安が入り混じった気持ちが伝わってきますよね!
レジデンツはザルツブルクの大司教の居城として建設され、現在では博物館として名画の展示などを行っています。
フローンブルク宮殿
フローンブルク宮殿は物語の舞台となるトラップ邸のロケ地。「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地巡りでは絶対に外せないポイントです!
マリアがトラップ邸のベルを鳴らす直前にちょっとコケるのですが、これはアドリブではなく、ジュリー・アンドリュースは本当にズッコケてしまったのだそうです!
こちらは現在、モーツァルテウム大学の学生の寄宿舎として利用されています。トラップ邸で暮らせるなんて羨ましい~!
周りの観光スポットやツアー
ここでは、ザルツブルクで見逃せない観光スポットをご紹介します。
ホーエンザルツブルク城
ホーエンザルツブルク城(Festung Hohensalzburg)は、ザルツブルクにある城砦です。ほぼ完全な状態で保存された、中世ヨーロッパの貴重な城です。
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ホーエンザルツブルク城は1996年に世界遺産登録されました。この周辺エリアの旧市街も「ザルツブルク市街の歴史地区」として保存されています。
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古くからの人気観光地で、記録によると1892年にはすでにケーブルカーが開通。現在でも観光客が利用しています。もちろん、ゆっくりと景色を楽しみたい人のために歩いて登るルートもあります。
ザルツブルグ大聖堂とレジデンツ
ザルツブルクは大司教が治めていました。その住居がレジデンツと呼ばれる建物です。東には2つの塔を持つドーム(大聖堂)があり、レジデンツ広場へとつながっています。
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オーストリア・アルプス
サウンド・オブ・ミュージックのイメージといえば、やはり美しいオーストリアアルプス。
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夏はハイキング、冬はスキーができるオーストリア・アルプスはぜひ1日を使って遊びつくしたいものです。ちなみに、ドイツ&オーストリアには温泉文化がありますので、水着を持って行くといいかもしれません。
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現地の食べ物・おみやげ
それでは、オーストリアではどんな食べ物やお土産があるのかご紹介します!
モーツァルトクーゲル
ザルツブルグ土産といえば、モーツァルトの絵がついたこの「モーツァルトクーゲル」です。オーストリアのチョコレート菓子の伝統が詰まったお土産です。
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迷ったら、これ。というぐらいの鉄板名物です。
オリジナル・ボスナ
ボスナはザルツブルグ近郊のご当地グルメ。ドイツ語圏で大人気のカリーヴルストをパンではさんだスナックです。
オリジナル・ボスナは地元でも有名なお店。世界からの観光客も訪れる名店です。
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ザルツブルガー・ノッケルン
オーストリア皇帝も16世紀から食べていたという古いレシピ、ザルツブルガー・ノッケルン。ザルツブルグの山々を模したスフレで、ふわりと甘い卵料理です。
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交通機関
オーストリアに行く際にはウィーン国際空港を利用する方が多いので、ウィーンからザルツブルクへの行き方をご紹介したいと思います。
移動手段としては、飛行機・電車・シャトルバスなどがありますが、おススメは電車です!(飛行機は高いです。また、シャトルバスは7時間くらいかかるのであまりおススメしません…。)
電車では、私鉄のウエストバーン鉄道か国鉄のレイルジェットで行く方法があります。どちらも到着駅はザルツブルク中央駅です。
ウエストバーン
- ウエストバーンのメリットー様々な駅から乗車できる、時間変更やキャンセルができる、当日券も安く購入できる
- ウエストバーンのデメリットー1時間に一本間隔の発車
レイルジェット
- レイルジェットのメリットー早割がある、30分に一本の間隔で発車
- レイルジェットのデメリットー早割のキャンセル変更が不可、ウィーン中央駅からの発車のみ
双方メリットデメリットありますが、ご自身の旅行プランに合わせて最適な行き方を見つけてください☆
ちなみにザルツブルクに着いたら、ザルツブルクカードというもの購入するのがおススメです!こちらのカードは有効期間内であれば、美術館の入館料やバスなどの公共の乗り物が無料になるみたいです。
オススメのホテル・航空チケット
オーストリアは北海道と同じくらいの緯度。かなり涼しい土地といえます。おススメは、やはり夏に訪れることです!夏でも朝晩は冷えることがありますので、長袖の上着は1枚必要です。
また、日が沈むのが遅いので、夜8時頃になっても日が出ているなんてことがありました。オペラやコンサートなど19時ごろから公演が始まり、22時23時などに終演することが多いです。
遅い時間になってもそこまで暗くならないのと、23時近くでも開いているレストランなどがあったので、オペラ帰りでも寄り道しながらホテルまで帰りしました。夏は夜が長い国なので、ナイトライフもしっかり楽しみましょう。
番外編:マリアの「トラップ・ファミリー・ロッジ」
ちなみに、マリアが育てたトラップ家の子供たちはオーストリア・アルプス風の宿を経営しています。じっさいに映画のような世界を体験できるんです!ホテル予約サイトでの評価も高いようです。
ところが…場所はアメリカのバーモント州!なぜなら、彼らは米国へと亡命したからですね…!
まとめ
オーストリア・ザルツブルクの魅力を紹介させていただきました!見るところもたくさんありますし、自然も街も美しいエリアです。近隣の国へもアクセスが良いので、ヨーロッパ周遊の旅程にはぜひ組み入れてほしいですね!オーストリア旅行でこの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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