映画「ホビット」は、2012~2014年にかけて公開されたシリーズ3部作。「ロード・オブ・ザ・リング」の60年前を描く「ホビットの冒険」を映画化した作品です。撮影はすべてニュージーランドで行われました。
監督は「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のピーター・ジャクソン。若きビルボを演じるのは、英国俳優マーティン・フリーマン。ガンダルフ役のイアン・マッケラン、ゴラム役のアンディ・サーキスら「ロード・オブ・ザ・リング」でもおなじみのキャストも登場。
盛りだくさんのロケ地情報を、ニュージーランド南島をメインにたっぷりお届けします♪
あらすじ
「ロード・オブ・ザ・リング」の時代をさかのぼること60年前の中つ国(ミドル・アース)。ドラゴンに支配されたドワーフ王国の再建のため旅に出るビルボ・バギンズ。トーリン・オーケンシールドら13人のドワーフとともに、ゴブリン、オーク、巨大なクモなどが待ち受ける荒野を進む。
ビルボはこの旅の途中でゴラムと出会い、中つ国の運命を左右する魔法の指輪を手に入れることになる…。
主人公のビルボ・バギンズは、ロード・オブ・ザ・リングの主人公フロド・バギンズの叔父であり、フロドに魔法の指輪を託す人物。魔法の指輪をビルボが最初に手に入れるまでの冒険を描く。
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主な出演者
監督:ピーター・ジャクソン
出演者:
マーティン・フリーマン(ビルボ・バギンズ)
イアン・マッケラン(ガンダルフ)
ケイト・ブランシェット(ガラドリエル)
ヒューゴ・ウィーヴィング(エルロンド)
クリストファー・リー(サルマン)
リチャード・アーミティッジ(トーリン・オーケンシールド)
オーランド・ブルーム(レゴラス)
ベネディクト・カンバーバッチ(死人遣いネクロマンサー/スマウグの声)
ホビット役のマーティン・フリーマンと、邪悪の竜スマウグの声を担当したベネディクト・カンバーバッチは、イギリスの人気テレビドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」の名コンビ。同作のファンは、思わずニヤッとしたことでしょう。2人のシーンは別々に撮影されたとのことで、ニュージーランドではほとんど会う機会がなかったとか。
ベネディクト・カンバーバッチは、俳優だった父親の影響で小さい頃から「ホビットの冒険」に親しんでおり、父親によくホビットとドラゴンの世界を読み聞かせてもらっていたそうです。自分がスマウグ役に決まり、父親にその報告をしたときは感無量だったそうです。
映画の舞台・ロケ地
三部作の舞台であるニュージーランドでは、北島・南島共にたくさんのロケ地が存在し、今も訪れるファンを楽しませてくれます。
ホビット村映画セット(マタマタ/北島)
ホビットファンには有名な映画セットのツアーですが、夜限定のツアーもあることをご存じでしょうか?この「ザ・イブニング・バンケット・ツアー」というナイトツアーでは、ホビットやドワーフの一員になったような気分で、豪華な食事を楽しむことができます。
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第一部「ホビットー思いがけない冒険」の冒頭で、ホビット庄にあるビルボの屋敷を訪れたドワーフ達。飲めや歌えや大騒ぎの食事をするシーンがコンセプトとなっています。
おなかがいっぱいになったところで、ランタンを片手に夜のホビット村の家々を回ります。昼間とはまた違った顔を見せる夜の散策では、幻想的なホビット村の姿が浮かび上がります。
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48人限定のこのナイトツアーは、現在日曜日のみ行われており、数か月前から満席になるほど人気があります。
アラティアティア・ラピッズ(タウポ/北島)
ニュージーランド最大面積を誇るタウポ湖周辺には、アラティアティア・ラピッズと呼ばれるダムがあります。北島にあるこのダムと南島のペロルス川にて、第二部「ホビットー竜に奪われた王国」で、ドワーフ達が樽の中に身を隠して、エルフの城から逃げるシーンの撮影が行われました。
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ダムの放水を利用して行われたこの撮影は、毎日10:00、12:00、14:00と16:00(夏季のみ)に行われる実際の放水を見学することも可能です。放水が開始されると、毎秒9万リットルの速さで荒々しく川に水が流れ込んでいき、その姿は迫力満点です。
ビューポイントは3カ所あり、放水が行われるダムの真上、遊歩道上にある徒歩5分と、10分の距離にある展望台から見学できます。徒歩5分の展望台は、ゴツゴツとした川の岩肌と圧倒的な水量を間近で眺められるので、より迫力がありおススメです。
レイク・プカキ(マッケンジー/南島)
南島にあるプカキ湖周辺では、第二部「ホビットー竜に奪われた王国」でワーグに追われるシーンや、裂け谷に近づいていく場面の撮影が行われました。
プカキ湖は氷河の雪解け水が流れ込んでおり、乳白色の淡いミルキーブルーがとても美しい湖です。晴れている日はニュージーランド最高峰の山「マウント・クック」を背景に素晴らしい景観を臨むことができます。
パラダイス(クィーンズタウン/南島)
パラダイスは、クィーンズタウン近郊にあるエリアです。ここでは映画 第二部「ホビットー竜に奪われた王国」で、オークの追撃を受けながら飛び込んだビヨルンの家の背景が撮影されています。
パラダイスは、前作ロード・オブ・ザ・リングでも、アイゼンガルド、ロスロリエン、アモン・ヘンの背景にも使われています。
周りの観光スポットやツアー
ニュージーランドの南島は、大自然とアクティビティーの宝庫です。王道コースは、南島の国際線入り口である、クライストチャーチ~テカポ~マウント・クック~クィーンズタウンを抜ける、ゴールデンルートです。(逆も可)
テカポ湖
石造りのかわいらしい善き羊飼いの教会と、星空ツアーで有名なテカポ湖は、マストで訪れたいスポットの一つ。
特に、11月下旬から12月上旬にかけて湖畔周辺に咲くルピナスは美しく、映画の中でもいかついドワーフ達が平原を駆け抜けるシーンで、ルピナスの花が見られました。
善き羊飼いの教会では、結婚式を挙げることもできます。
世界遺産アオラキ マウント・クック国立公園
ニュージーランド最高峰3,724 mを誇るマウント・クック(クック山)のある国立公園。このクック山は、世界で一番最初にエベレスト山の登頂に成功した、冒険家のエドモンド・ヒラリー卿が、練習に利用した山として知られています。
ここではフッカーバレーハイキングや、氷河湖クルーズ、スターウォッチングなど、大自然の中で様々なアクティビティーを楽しむことができます。日本語ガイドツアーも充実しています。
世界遺産フィヨルドランド国立公園
クィーンズタウンを玄関口とした、ニュージーランド最大のフィヨルドランド国立公園。氷河に侵食されてできた深い渓谷に、海水が侵入してできたフィヨルドは、すばらしい景観をつくりだしています。
このフィヨルドを余すところなく堪能できる、世界遺産「ミルフォード・サウンドクルーズ」や、世界一美しい散歩道と称される「ミルフォード・トラック」は、是非体験して欲しいアクティビティーの一つです。
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カワラウ・ブリッジ・バンジージャンプ
クィーンズタウンで欠かせないアクティビティーと言えば、バンジージャンプ。バンジー発祥の地であるカワラウ・ブリッジ(橋)では、カワラウ川に向かって迫力のバンジージャンプを楽しむことができます。
希望者は、上半身を川の水につけることも可能!で、一人で飛ぶのが怖い方は、タンデムという二人一緒のジャンプも可能です。それも怖いという方は、橋の近くに見学スポットがありますので、そこから絶叫する人々の姿を楽しみましょう♪
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現地の食べ物・おみやげ
自然豊かなニュージーランドは、新鮮な乳製品と食材に恵まれ、カジュアルからファインダイニングまで、シーンに合わせた様々なおいしい食べ物を楽しむことができます。
湖畔ジャパニーズレストラン(テカポ/南島)
テカポ湖と言えばサーモン、と言うぐらいサーモンが有名。湖畔レストランは日本食レストラン。美しいピンク色の新鮮なサーモンがたっぷりとのった名物・サーモン丼は、ローカルにも観光客にも大人気♪美しいテカポ湖を眺めながらのおいしいひと時、ぜひぜひ味わって欲しい一品です。
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アルパインレストラン(マウント・クック/南島)
マウント・クック村にある山岳リゾートホテル「ハーミテージ ホテル 」は、1884年にオープンした歴史あるホテルです。宿泊する時間がないという方は、レストランでのお食事がおすすめです。
館内にある、サー エドモンド ヒラリー カフェ & バーでは気軽なランチを、アルパイン・レストランではディナーが楽しめ、天気が良ければマウントクックの雄姿を、食事をしながら優雅に楽しむことができます。敷地内を跳ね回っているかわいらしい野うさぎ達もポイントです♪
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ハニーセンター(クィーンズタウン/南島)
ニュージーランドのお土産といえば、美味なうえに殺菌力が高いマヌカハニーが有名。
クィーンズタウン市内から車で10分ほどのところに、ハニーセンターがあります。お土産用のはちみつが購入できるだけでなく、ハニーツアーや、ハニー&チーズの盛り合わせ「ティスティングプラッター」も楽しめます。ハニーとチーズの相性は抜群。地元ワインと共にどうぞ!
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コムハニー(巣蜜)はなかなか日本で購入できないので、一押しのお土産になります。コムハニーをトーストにたっぷりぬって食べるのは、えも言われぬおいしさです♪
交通機関
ニュージーランドは一部都市を除いて、日本のように公共交通機関が発達していないので、断然車での移動がおすすめです。キャンピング・カーを借りて移動するのも近年人気です。日本と同じく車両は左側通行で、車も右ハンドルが主流の為、運転はしやすいかと思います。
運転に自信のない方は、観光地を結ぶ長距離バスも定期的に走っていますので、こちらを利用するか、送迎付きの日本語ガイドツアーを選ばれることをお勧めします。
オススメのホテル
南アルプスやプカキ湖の壮大な景色を満喫するなら、現地の宿泊施設に泊まるのがオススメです!
ブレーマー高原牧場
ブレ―マー高原牧場には、宿泊施設が併設されています。4種類のタイプの宿泊施設からコテージまたはロッジを選ぶことができます。周辺ではピクニックや、湖ではマス釣りやボート遊びが楽しめます。
まとめ
ニュージーランドは地球の箱庭と呼ばれるほど自然豊かで、火山・間欠泉・氷河・フィヨルド・原生林といった大自然を、間近にコンパクトに見て回れるのが魅力です。渡航解除がされた暁には、是非実在するミドル・アースへ足を運んでみて下さい♪
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